シミ取りレーザー治療
シミ取りレーザーとは
肌にできたシミを除去するためのレーザーにはいくつか種類があります。
例えば、色を消してシミをきれいにするレーザー、組織を蒸散させて削り取るようにしてシミを除去するレーザー等です。
レーザーの性能も大切ですが、シミを的確に診断し、シミの種類に応じてレーザーを使い分けることが更に重要です。
※保険診療適応外の自由診療になります。
“シミ”は種類によって治療法が異なります。
シミ・肌のくすみなどの問題は、まず適切な診断が大切です。肌診断機を用いて、肌の状態、シミの種類を診断します。
あなたの"シミ"は、
どのタイプ?
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老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
頬やこめかみによく見られる茶色い境界明瞭な色素斑。
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脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
顔や手の甲によくみられる。
やや盛り上がったシミ。 -
雀卵斑(じゃくらんはん)・そばかす
子供の頃から見られる、散在する数ミリ大の色素斑
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肝斑(かんぱん)
成人女性に見られる頬のくすみ。頬以外にも額、口周りなどにも認められることがある。
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ADM・後天性真皮メラノサイトーシス
成人になって出現する頬、まぶた、額などに見られる茶褐色のあざ。肝斑と間違われることが多い。
あなたに最適な安心・安全の治療をご提案します。
医療のメリットデメリットを正しく伝えることを大切にしています。
シミの種類とおすすめのシミ取りレーザー治療法
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
![](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_01.png)
日光に当たりやすい頬、こめかみ、手の甲などが好発部位です。原因は紫外線によるダメージなどでメラニンが部分的に蓄積されてしまっているためです。治療はQスイッチルビーレーザーやピコレーザーを使用します。
おすすめの治療法
脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
![](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_02.png)
紫外線の影響を受けやすい顔や手の甲によくでき、老人性いぼとも呼ばれています。原因は紫外線のダメージや年齢による影響です。
老人性色素斑から脂漏性角化症に成長していきます。治療はエルビウムヤグレーザーで除去します。
おすすめの治療法
雀卵斑(じゃくらんはん)
![](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_03.png)
一般名は「そばかす」です。子供の頃から見られ、思春期に目立ってきます。遺伝的な色素疾患と考えられています。治療はピコレーザーかQスイッチルビーレーザーを使用します。
おすすめの治療法
肝斑(かんぱん)
![](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_04.png)
近年、CMなどを通じて肝斑の存在が広く認知されてきました。頬にクスミとして認められることが多いですが、額、口周りなどにも見られることがあります。原因は「刺激による皮膚の炎症」「女性ホルモン」「紫外線」などいくつかの原因が関係しています。治療は飲み薬などの複合治療で少しずつ改善していきます。
ADM後天性真皮メラノサイトーシス
![](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_05.png)
頬から下まぶたの両側性の褐色斑として認められることが多いです。大人になってから出現することや、両頬に出現することが多いため、上述の肝斑と間違われてしまうこともあります。治療はQスイッチルビーレーザーを使用します。
おすすめの治療法
シミ取りレーザー治療の種類・特徴
Qスイッチルビーレーザー
治療法
![Qスイッチルビーレーザー](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_razer_01.jpg)
黒・青・茶色に反応するレーザーです。
シミを形成しているメラニンを含んだ部分(メラノソーム)だけを破壊します。
老人性色素斑、雀卵斑、ADMに非常に効果的です。
効果的なシミ
- 老人性色素斑
- 雀卵斑
- ADM
- 治療の目安(1cm大の老人性色素斑の場合)
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- 治療時間:約5分
- 麻酔:氷冷もしくはクリーム麻酔
- メイク:治療部位は約10分後から可
- 治療のメリット
-
- 少ない治療回数(1~3回)で色素斑を除去できる
- 再発が少ない(雀卵斑は年月とともに再発します)
- 治療のデメリット・リスク
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- 多少痛い
- 10日間のテープ保護が必要
- 炎症後色素沈着の可能性
治療費の目安
直径1mmあたり | 1,810円 |
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※税込価格
シミレーザーの経過
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シミの状態
1
シミはメラニンが集合している状態です。
-
照射によりメラニン破壊
2
レーザーを照射することで、エネルギーがメラニン色素に吸収され、その熱エネルギーによりメラニン(シミ)が破壊されます。
-
照射後のシミの状態
3
シミのなかの破壊されたメラニンは老廃物となって細胞に処理されます。
-
シミのなくなる状態
4
老廃物となったメラニンは肌の新陳代謝と共に、一部は皮膚表面に押し出されかさぶたとなり剥がれ落ち、皮膚内部ではリンパを通し排出され分解されてシミは無くなります。
ワンポイントメモ
炎症後色素沈着とは
レーザー治療で一旦きれいに除去された色素斑の部分が、3~4週間後に再び色素が濃くなることです。これは色素斑の再発ではなく、レーザーの刺激により一時的に色が濃くなっただけですので、数ヶ月待つことできれいになります。
炎症後色素沈着を起こさない秘訣は「レーザー治療後10日間のテープ保護を徹底する」「テープ保護が終わっても患部に紫外線をあてない」「こすったり物理的な刺激を与えたりしない」の3つが非常に大切です。
ピコレーザー
治療法
![Qスイッチルビーレーザー](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_razer_02.jpg)
薄くて細かいシミやそばかすに効果があります。
1か月に1回、2~3回顔全体にレーザーを照射します。
2~3時間ほど火照ったような赤みが出ますが、翌日にはほとんど赤みは残りません。
当日からメイクができますので、日常生活に支障が無い治療が可能です。
効果的なシミ
- 老人性色素斑
- 雀卵斑
- 治療の目安
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- 治療時間:約30分
- 麻酔:クリーム麻酔もしくは無し
- メイク:当日から可能
- 治療のメリット
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- 肌全体の美肌効果
- ダウンタイムがほぼない
- 定期的なメンテナンスとしても有効
- 治療のデメリット・リスク
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- 治療を繰り返す必要性
- 完全に除去できない、反応が悪い色素斑がある
(レーザー治療が必要)
治療費の目安
ピコレーザー 1回(顔全体) | 36,300円 |
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※税込価格
エルビウムヤグレーザー
治療法
![Qスイッチルビーレーザー](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/b_freckles/img_b_freckles_razer_03.jpg)
盛り上がりのある脂漏性角化症の治療に使用します。
麻酔をした後、脂漏性角化症を削り取るように除去します。
治療部位は浅い擦り傷のような状態になっていますので、約10日間テープの保護が必要です。
効果的なシミ
- 脂漏性角化症
- 治療の目安
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- 治療時間:約10分
- 麻酔:局所麻酔もしくはクリーム麻酔
- メイク:治療部位は約10日後から可能
- 治療のメリット
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- 通常一度の治療で除去できる
- 治療のデメリット・リスク
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- テープ保護が必要
- 一時的な色素沈着の可能性
治療費の目安
直径1mmあたり | 1,810円 |
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※税込価格
当院のシミ取りレーザー治療が選ばれる理由
1. 経験豊富な医師による的確な診断
シミの治療は、まずは診断が大切です。老人性色素斑を始めとして、脂漏性角化症、雀卵斑、肝斑、ADM等様々なシミがあります。
当院では20年以上シミ治療に携わってきた医師が診察・診断を行います。
2. 明瞭な治療費
当院のシミ治療は、必要な施術を必要な分だけ受けていただき、その費用を都度払いでお支払い頂いています。複数回のコースを組む必要や、化粧品などの購入は必要ありません。
3.効果を優先した治療法を提案
医療機関で行う治療ですので、効果を最優先した治療法を提案しています。治療効果が見込めない場合は治療をお勧めしないこともあります。
お支払い方法
現金、クレジットカードがご利用いただけます
使用可能なカード
シミ取りレーザー治療の流れ
老人性色素斑の治療はレーザー治療が中心となりますので、当院で行っているQスイッチルビーレーザーとピコレーザーの治療の流れをお伝えします。
Qスイッチルビーレーザー
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1. 診察
まずはシミの状態を確認、シミの種類を診断し治療方法を提案します。
肝斑を併発している場合は内服薬による治療を先に行うこともあります。
確実に診断するために、お化粧は全て落とした状態で診察します。 -
2. レーザー治療
治療個所をアイスパックでよく冷やし、感覚を低下させます。
多発している場合や広範囲の治療の場合、クリーム麻酔(エムラクリーム)を併用することもあります。
レーザーが当たるときパチンパチンと輪ゴムで強めに弾かれるような痛みがありますが、直径1cm程の老人性色素斑でしたら数秒でレーザー照射は終了します。
治療後直後から約10日間テープで保護します。「治療前」
「レーザー照射直後」
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3. 翌日~
レーザー照射を行った部位がこげ茶色に変色してきます。テープ保護のまま入浴、洗顔をしていただきます。
「かさぶたの形成」
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4. 10日後(術後再診)
こげ茶色に変色した老人性色素斑が剥がれ落ちる頃です。剝がれ落ちたあとはピンクから赤みのある皮膚が再生されており、シミは一旦なくなった状態になります。
テープによる保護はここで終了です。
ここから治療個所のメイクもできるようになります。
このあと注意することは、紫外線や摩擦など治療個所の刺激を避けることです。
この赤みは数ヶ月以上かけて徐々に消えていきます。 -
5. 1ヵ月後
体質によっては一過性の色素沈着がおきます。
これはレーザーのダメージによる色素沈着ですので心配ありません。(虫刺されや擦り傷がしばらく茶色くなるのと同じ状態です)
この一過性の色素沈着は顔であれば半年から1年位かけて徐々に消え、治療結果と言える状態になります。「1か月後」
ピコレーザー
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1. 診察
まずはシミの状態を確認、治療方法を提案します。
肝斑を併発している場合は内服薬による治療を先に行うこともあります。
確実に診断するために、お化粧は全て落とした状態で診察します。 -
2. レーザー治療
顔全体のお化粧を落としていただきます。
その後レーザーを「パチパチパチ」と顔全体へ均等に照射します。
色素斑を除去する照射方法、色ムラを整えて肌全体をきれいにする照射方法など2~3種類の照射方法を組み合わせて施術します。
チクチクと細かく針で刺される様な痛みがありますが、麻酔なしで施術可能です。
しかし、痛みに弱い方は麻酔クリームを併用することで痛みを軽減することもできます。
治療直後は、ほてったような赤みがでますが数時間で落ち着いてきます。
また、治療直後からお化粧も可能です。 -
3. 治療翌日
ほとんどの場合、翌日には赤みはほとんど残っていないか、わずかに赤みが残る程度です。
赤みが残っている場合でも、通常はメイクで十分カバーできます。
これを1か月以上間隔をあけて、2~3回ほど繰り返します。
シミ・そばかす治療でよくあるご質問
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レーザー治療中は日焼けしてはダメなのですか?
- 日焼けが絶対ダメというわけではないのですが、日焼けしないに越したことはありません。
例えば、レーザー治療前にしっかりと日焼けしていた場合、効率的にシミが除去できない場合や、白斑を生じるリスクが伴います。
レーザー治療後の日焼けは、術後色素沈着のリスクが上がります。 -
妊娠中ですが、治療はできますか?
- 妊娠中の治療は基本的にはお勧めしていません。
妊娠中は色素沈着を起こしやすい体質になっていますし、使用できるお薬(麻酔や内服薬等)に制限があるからです。
ただし、小範囲のQスイッチルビーレーザーとエルビウムヤグレーザーは、場合によって行っています。 -
治療してもまた再発しますか?
- シミ自体はレーザーで治療可能ですが、シミの原因である肌の老化現象、今まで受けてきた紫外線の影響、遺伝的な要素は治療できません。
ですので、長期的にはまたシミができる可能性が高いと考えてください。 -
Qスイッチルビーレーザーとピコレーザーは何が違うのですか?
- 一つのシミを消す力はQスイッチルビーレーザーが勝ります。しかし、Qスイッチルビーレーザーにはダウンタイムが長いという欠点があります。
一方、ピコレーザーはダウンタイムが短いので、薄くて細かいシミを多数治療したい場合に向いています。また、繰り返し治療することで、肌質の改善も期待できます。 -
レーザー治療後のテープ保護は絶対必要ですか?
- Qスイッチルビーレーザーとエルビウムヤグレーザーは治療後のテープ保護が非常に大切です。特にエルビウムヤグレーザーの場合、治療直後は浅い傷になっていますので、きれいに治すためにテープ保護が重要です。
ピコレーザーの場合はテープ保護の必要はありません。 -
シミ取りレーザーは何回くらいでシミが消えますか?
- シミの種類やレーザーの種類によって治療回数は異なります。おおよその目安としては、テープ保護が必要なレーザー(Qスイッチルビーレーザー等)は1回の治療でほぼシミが除去できます。テープ保護が必要ないレーザー(ピコレーザー)は2~3回繰り返すことで改善を認める様になります。
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シミ取りで一番効果がある治療法は何ですか?
- 単純にシミをレーザーで除去するだけであれば、当院の場合はQスイッチルビーレーザーやエルビウムヤグレーザーになります。
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出来てしまったシミは消えますか?
- シミの種類や肌質によって多少結果は異なりますが、老人性色素斑、脂漏性角化症、雀卵斑、ADMであれば消える、もしくは非常に薄くなるまでは可能なことがほとんどです。
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シミ取りレーザー治療後、かさぶたができるまで何日かかりますか?
- かさぶたができる場合は、翌日には形成されます。かさぶたといっても、ケガをしたときの様に厚みのあるかさぶたとは違い、シミがこげ茶色~黒っぽく変色し、7~10日程で薄皮がはがれるように取れるものをかさぶたと呼んでいます。
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シミ取りレーザー治療後、テープはいつまでつけていればいいですか?
- 当院の場合、約10日間のテープ保護を基本としています。ただし、顔以外の手や身体等のシミの場合はもう少しテープ保護を必要とする時間が長くなることが多いです。
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シミ取りレーザー治療後の色素沈着はどれくらいで消えますか?
- 肌質や治療部位、肝斑の有無によって色素沈着が消えるまでの期間は非常に大きく異なります。数か月で消えることもあれば、1年以上かかることもありますが、1年以内に消えることがほとんどです。
院長のメッセージ
シミ治療はまず診断が大切です。
的確にシミの種類を診断できていないと全く結果がでないということもあります。
診断を的確に行い、それぞれのシミに応じた適切な治療を行うことで初めて良い結果が得られます。
また、シミの悩みは想像以上に大きく、治療が終了した方の喜びの声を頂くたびにやりがいを感じながら日々の診療にあたっています。
![大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸](https://ts-cl.com/renewal/wp/wp-content/themes/main/images/treatment/k_breast/img_k_breast_02.jpg)