全身脱毛

全身脱毛を受けようと考えたときに、費用、回数、時間などはほとんどの方が確認すると思います。他に確認しておいた方が良いことは、コースであれば解約方法、トラブル発生時の対応についてです。

トラブル発生時の対応とは、脱毛に伴う一般的なリスクである、ヤケド、毛嚢炎（ニキビ）、アレルギー、硬毛化を生じた時にどういった対応をしてくれるのかということです。
トラブル発生時の対応についてうやむやな回答であったり、そのようなトラブルは生じないといった回答であったりした場合は契約を見送った方がよいでしょう。 発毛組織にダメージを与え、次第に毛が生えなくなることを目指す脱毛であれば、上記のようなトラブルのリスクはゼロにはなりません。

ヤケド、毛嚢炎（ニキビ）、アレルギーに関しては、医療機関で行っている医療脱毛であれば、通常は施術した施設でお薬の処方や処置を受けられるはずです。エステサロンの場合は処方や処置を受けられないので、提携の医療機関を紹介してもらえるのか、自分で探さなければならないのか確認が必要です。
硬毛化に関しては、万が一硬毛化を生じた場合のアフターフォローの内容とその費用に関して確認してください。これはエステサロンでも医療機関でも同じです。 硬毛化してもアフターフォローすらなく、ご自身で他の施設を探すといったケースも実は珍しくありません。

全身脱毛を受ける際に、費用と通いやすさ以外で抑えておいて頂きたいポイントが３つあります。

どこかで脱毛を受けるとなった際にエステサロンと医療機関のどちらで受けるか決めなければなりません。医療機関で全身脱毛を行うメリットは「永久脱毛が可能」「トラブル時の対応が可能」です。

永久脱毛に関しては永久脱毛とはで詳細をお伝えしていますが、永久脱毛は医療機関でのみ認められている脱毛ですので、全身を永久脱毛したい場合は医療機関を選択してください。

また、体毛を減らすという行為は毛根の発毛組織に軽いヤケドを起こさせる行為です。どれだけ脱毛機器の発達や脱毛技術が向上しても、ヤケド、毛嚢炎（ニキビ）、アレルギーなどの肌トラブルのリスクは残念ながらゼロにはなりません。
医療機関であればこのような肌トラブルが生じた際でも、お薬の処方、処置が素早くできます。

医療機関で行っている医療脱毛のほとんどはレーザー脱毛です。
脱毛に使われるレーザー（波長）はアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの３種類があります。どのレーザーが良いということではなく、毛の質、肌の色、毛根の深さなど、様々な条件のもとで最適なレーザーがあります。

腕の毛とVIOの毛では全く毛質が違うように、体の部位によって体毛の状態は様々です。ですので、体のあらゆる毛を脱毛する全身脱毛においては、さまざまな条件に対応できる必要があります。
そのためには１種類ではなくいくつかのレーザー（波長）を使い分ける必要がありますので、複数のレーザーを取り扱っている施設をお勧めします。
更に、レーザーではどうしても抜けない毛、白髪、産毛などの脱毛にはニードル脱毛が必要になりますので、可能であればニードル脱毛も行っている施設であればなお良いです。

先にお伝えしましたように、二の腕や肩、肩甲骨まわりの軟毛を脱毛する全身脱毛では硬毛化を生じるリスクがあります。
ヤケド、毛嚢炎（ニキビ）、アレルギーなど脱毛に伴う一般的なトラブルのアフターフォローを行っていることはもちろんですが、更に全身脱毛では硬毛化のアフターフォローに関しても契約前に確認するようにしてください。
万が一硬毛化を生じた際、元通りになるまでアフターフォローしてもらえれば良いのですが、それができない場合の対応などです。

実際には、施術したクリニック・エステサロンで硬毛化に対する無償フォローはおろか、フォローそのものをしてもらえず、別クリニックを自分で探し、自腹で硬毛化した部分の脱毛を行っている方も少なくありません。
当院でも他施設で硬毛化を生じてしまい、その治療目的で受診される方が後を絶たないという現実もあります。

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