永久脱毛とは?メリットデメリットやクリニック選びの注意点
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永久脱毛とはそもそもどのようなものなのでしょうか。
永久脱毛という言葉自体は広く知られるようになってきましたが、永久脱毛の本当に意味、永久脱毛でできること・できないこと、どこで永久脱毛できるのか、永久脱毛する際の注意点などはまだ十分に認知されているとは言い難い状況です。
ここでは永久脱毛とはどのようなもので本当にできるのか、永久脱毛と医療脱毛、エステ脱毛との関係、永久脱毛のメリット・デメリット、永久脱毛したい時のクリニック選びの注意点などをお伝えします。
永久脱毛とは
永久脱毛は非常に良く使われる言葉ですが、実は日本では明確な定義がありません。
国から承認を得ている医療用レーザー脱毛機も「長期的な減耗が可能」という範囲で承認を得ています。
これは永久脱毛という表現を用いてしまうと「永久的に全く毛が生えてこなくなる」と解釈してしまうという誤解を招くことがあるため、「長期的な減耗」というまでの表現になっています。
ここで疑問が生じます。
ということは、永久脱毛はできないのでしょうか。
結論から言いますと、「多くの場合で可能」です。
確かに、長期的な減耗はほとんどの場合で可能です。
しかし、永久脱毛が可能といわれる方法で脱毛してもあまり目立たない産毛は生えてきますし、たまに脱毛しきれなかった一部の毛が時間とともに再生することもありますので、全てのケースで永久脱毛が可能というわけではありません。
ところで、永久脱毛は医療機関において医師・看護師が行う脱毛(医療脱毛)でのみ認められていることはご存知でしょうか?
永久脱毛となる仕組みは後程詳しくお伝えしますが、永久脱毛は発毛組織を永久的に壊してしまう行為、すなわち医療行為ですので、永久脱毛をお考えの方は医療機関で行われる医療脱毛を検討するようにしてください。
永久脱毛の効果
永久脱毛に使用される脱毛方法は、レーザー脱毛かニードル脱毛がほとんどです。
どちらも使用する機器が違うだけで、永久脱毛の効果を得るために「熱で発毛組織を永久的に破壊する」という点においては共通しています。
発毛組織とは毛の毛根付近に存在し、一定の周期で毛を再生する働きがあります。
そこで、この発毛組織だけを永久的に破壊してしまえばその場所にはずっと毛が生えてこなくなる。
つまり永久脱毛になるというのが脱毛の仕組みです。
1本1本の毛穴で考えると、適切に発毛組織を破壊できればその毛穴からはもう毛が生えてこなくなります。
しかし、脇や腕などもう少し広い面積で考えると、お休みしている毛穴や少しへそ曲がりの毛穴など様々な毛穴が混在していますので、脱毛の効果を感じるまで最低でも数回は脱毛する必要があります。
また、様々な理由で完全に発毛組織を破壊できなかった毛穴もいくらか生じてしまいます。
そのような毛穴からは時間たつと毛が生えてくるので、「永久脱毛したのにまた毛が生えてきた!」となりますが、実際は「発毛組織を完全に壊すことができなかった毛穴=永久脱毛できていなかった毛穴」から毛が再生してきたということです。
永久脱毛の効果が出るまでの期間と回数
医療脱毛で最も多く行われているレーザー脱毛、ニードル脱毛の場合、一般的には6回前後の施術で概ね満足できる効果が出ます。
ただし、例外もあります。
例えば男性のヒゲがその一例です。
男性のヒゲは毛根が深く、レーザーが毛根に届きにくいので脱毛効率が悪くなるからです。
男性のヒゲの場合は10回以上脱毛が必要になることが多いです。
また、女性の顔脱毛も脱毛が難しい箇所になります。
脱毛のニーズは多いのですが、鼻の下は毛根が深いことと、更に女性の場合は毛が細く色素が少ないので非常に脱毛困難な箇所です。
太い毛以外は永久脱毛が難しく、細い毛は脱毛してもまた時間とともに生えてくることが多いです。
その他に背中、二の腕の脱毛も難渋することがたまにあります。
太い毛はそこまで難しくないのですが、細い毛・軟毛が多い場合は非常に難しくなります。
一時的な脱毛はできても、なかなか永久脱毛に持っていくことが難しいのですが、更に厄介なのがこの部位は硬毛化を時々生じてしまうことです。
硬毛化とは、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛がきっかけとなって、細い毛がかえって太くしっかりした毛になってしまうことです。
硬毛化した場合は、それに対応したレーザーを照射するか、ニードル脱毛で脱毛することで治療可能なのですが、時間と費用が余計にかかってしまいます。
永久脱毛後に毛が生えてくるケース
一旦は脱毛完了となっても、時間の経過とともにまた一部の毛が生えてくることがあります。
原因はいくつか考えられます。
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発毛組織が完全に破壊されていなかった
後日生えてくる原因で最も多い原因です。
脱毛によって完全に発毛組織が破壊されていれば、毛は再生しないのですが、何かしらの原因で完全に破壊されたかった場合でも、発毛細胞が休眠状態に入ることがあります。
あくまで休眠状態ですので、時間と共にまた発毛細胞が活動を再開しますので、「時間がたったらまた毛が生えてきた」ということになります。 -
身体の成長期に施術を行った
近年、初めて脱毛施術を受ける年齢層の低年齢化が認められます。
それだけ脱毛することが一般的になり、安全性が高まったということなのですが、成長期の脱毛は長期的な効果という点からはまだ難しい点もあります。
体毛が十分に発達していない時点で脱毛した場合、後日また生えてくることは少なくありません。 -
内服薬による影響
内服薬の中には全身の多毛が副作用としてあるものがあります。
そのような薬を脱毛終了後に開始したり増量したりした場合は、脱毛終了直後に比べると体毛が目立つようにあることがあります。 -
ホルモンバランスの変化による影響
年齢と共に女性ホルモンと男性ホルモンのバランスも変化していきます。
特に更年期を迎えると女性ホルモンが低下しますので、相対的に男性ホルモンが優位になってきます。 その影響で体毛が目立ってくることがあります。
永久脱毛が可能な脱毛方法
永久脱毛が可能な脱毛方法は「医療機関で行うレーザー脱毛、ニードル脱毛」です。
(医療機関でフラッシュ脱毛を行うことは稀です)
永久脱毛は、先に述べましたように「発毛組織を永久的に壊す」行為です。
身体への不可逆的な変化を伴う行為は医療行為にあたりますので、永久脱毛は医療機関のみで行うことが認められています。
医療脱毛
医療脱毛とは医療機関で行う脱毛のことです。
脱毛を行う場所という点から考えると、医療機関、エステ、自宅の3つが主な場所です。
その中で、医療機関において医療者免許を持った人間(医師・看護師)による脱毛を医療脱毛と呼んでいます。
医療脱毛は、出力が高く使用方法を誤れば瘢痕を残すヤケドなどを起こす可能性がある脱毛機を使用しますので、1回1回の脱毛効果が高く、永久脱毛に持っていくことが可能な脱毛と言えます。
医療脱毛で行われる脱毛は、レーザー脱毛がほとんどで、一部の脱毛クリニックでニードル脱毛が行われています。
レーザー脱毛
医療脱毛で最もよく行われている方法です。
脱毛用のレーザーは皮膚表面には反応せずに体毛に反応するように作られており、その性質を使って永久脱毛を目指します。
具体的には、黒や茶色に反応するレーザー光を照射すると光は黒い色素を含んだ体毛に吸収されます(図1)。
体毛に吸収された光は熱を発生します。この熱によって発毛組織を壊します(図2)。
発毛組織がしっかりと壊されれば、毛が再生しなくなります。(図3)
レーザー脱毛のメリットは広範囲の毛を短時間で永久脱毛できる点です。
一方、白髪や産毛は脱毛できないことと、稀に硬毛化(毛が濃くなる)を起こす可能性があるというデメリットもあります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は最も古くから行われている永久脱毛を目指せる脱毛法です。
細い針を毛穴に挿入し、一瞬(0.25〜0.5秒)電気を流すことによって発毛細胞にダメージを与え、永久脱毛します。
ニードル脱毛のメリットは何と言っても確実性の高さです。
レーザー脱毛で脱毛できなかった産毛、白髪、アザやタトゥー部分の毛、色素が濃い部分の毛、硬毛化した毛でも対応できることが強みです。
一方、ニードル脱毛のデメリットは、時間とコストがかかる、脱毛箇所によっては痛みが強い、施術を行っている施設が少ないなどがあります。
ニードル脱毛だけで広範囲の永久脱毛を行うのは非現実的ですので、レーザー脱毛と上手く組み合わせながら行うと良いです。
永久脱毛ができない脱毛方法
永久脱毛ができない(認められていない)脱毛方法は医療機関以外で行う脱毛です。
様々な脱毛がありますが、代表的なものがエステやサロンで行う脱毛、家庭用脱毛器や脱毛クリームを使用した脱毛などが代表的です。
エステ脱毛
あまりしっかりと認知されていないのですが、「医療脱毛は永久的な脱毛が認められており、エステ脱毛(美容脱毛)は永久的な脱毛が認められていない」のです。
繰り返しになりますが、永久的な脱毛になるためには、毛根の発毛組織に不可逆的なダメージを与えないといけないのですが、身体に不可逆的な影響を与える行為は医療行為になりますので、エステで永久的な脱毛を行うと法に触れてしまいます。
ということで、何回通っても毛が減らないエステ脱毛(美容脱毛)は法律を遵守しており、順調に毛が減っていくエステ脱毛は違法行為を行っているというパラドックスが生じてしまいます。
エステ脱毛は費用が安いのが魅力的ですが、永久脱毛を希望するのかそうでないのか、よく検討する必要があります。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は文字通り自宅で脱毛できる機械です。
光を照射するタイプや毛を挟んで抜くタイプなどがあります。
毛を抜くタイプはもちろん毛を抜くだけで発毛組織に永久的なダメージを与えていませんので、永久脱毛には至りません。
また、光を照射するタイプも安全性を考慮して出力を低く抑えていますので、発毛組織に永久的なダメージを与えることを想定して作られていません。
したがって、家庭用脱毛器は永久脱毛を目的とした脱毛には適していないことになります。
家庭用脱毛器はあくまで永久脱毛を目的としない、自宅で手軽にできるムダ毛のセルフケアと考えてください。
脱毛クリーム
除毛クリームは、毛に含まれるたんぱく質を溶かす作用があり、脱毛したい箇所にクリームを塗って、毛を溶かすムダ毛処理法です。
皮膚表面に出ている毛を溶かすのみですので、毛穴の中までは作用しませんので、カミソリで剃るのと同じです。
したがって、発毛組織の破壊はできませんので、永久脱毛を目的とした脱毛には適していません。
また、肌荒れなどの皮膚トラブルのリスクもありますので、顔やVIOの除毛には使用できないものが大半です。
除毛クリームは、初めて脱毛する方が試しに腕や脚などに使用し、脱毛した場合のイメージをつかむために使用するのがお勧めです。
永久脱毛のメリット
永久脱毛にはたくさんのメリットがあります。
安くはない費用と貴重な時間を費やすわけですので、それに見合ったメリットが求められます。
脱毛に通い続ける必要がない
永久脱毛には脱毛完了という終わりがあります。
もちろん、脱毛箇所や毛の質、目標とするゴールラインによってかかる時間や費用が違いますが、ほとんどの場合で終わりがあると考えて頂いて大丈夫です。
一方、エステ脱毛(美容脱毛)は永久脱毛ではありませんので、ずっと通い続けるか脱毛終了後しばらくしてまた毛が生えてきたら脱毛を再開する必要があります。
(本来は違法なのですが、エステ脱毛でも毛の質によっては生えてこなくなることもあります。)
やはり、仕事や学校以外の貴重な時間を脱毛ばかりに費やすことはもったいないですので、できるだけ少ない時間で脱毛完了することが理想的です。
ムダ毛の処理が楽になる
永久脱毛を行うと、ムダ毛処理の頻度が少なくなる、もしくはほとんど必要なくなります。
特に自己処理が難しいVIOやうなじは永久脱毛するメリットが非常に大きいです。
VIOの自己処理は手間がかかるだけでなく、皮膚を傷つけて出血してしまうリスクがありますので、永久脱毛によるメリットは大きいです。
もちろん自己処理が比較的簡単な脇や腕、脚に関してもムダ毛処理に時間と労力を費やさなくて良くなりますので、とても楽になります。
また、永久脱毛は女性ばかりでなく男性、特にヒゲの永久脱毛が人気です。
朝の忙しい時間にヒゲ剃りに割く時間は結構な負担です。
ヒゲを永久脱毛してしまえば、ヒゲ剃りの時間を大幅に短縮できますので、とても楽になります。
また、誤って肌を傷つけてカサブタを作ってしまうこともなくなります。
肌が綺麗に見える
ムダ毛のない肌はそれだけでも綺麗に見えます。
剃っただけですと、太い毛の場合どうしてもポツポツと黒い点々が見えてしまします。
また、剃りたてでもない限り、少しザラツキやチクチクした感じが出てしましいますが、永久脱毛してしまえばそんな悩みもなくなります。
また、ムダ毛処理のために肌を痛めることがなくなりますので、ムダ毛処理によって生じた肌の黒ずみも改善しますので、より肌が綺麗に見えるようになります。
肌が綺麗に見えるのは女性にとって嬉しいことばかりではありません。
男性のヒゲにおいても、永久脱毛することによって清潔感が増しますし、剃ったあとの青々しさが無くなるだけでも若返り効果があります。
永久脱毛のデメリット
永久脱毛で得られるメリットは多くありますが、永久脱毛がゆえのデメリットやリスクもあります。
メリットばかりに目が行きがちですが、デメリットに関しても十分に理解した上で、本当に永久脱毛が必要かどうか検討しましょう。
元の毛量まで戻せない
永久脱毛で発毛組織にしっかりとダメージを与えられた毛はもう生えてくることはありません。
この先ずっと生やすことが無いと断言できる毛は永久脱毛することによるメリットは非常に大きいです。
ところが、男性のヒゲやV脱毛は場合によっては生えていた方が良いという場合もゼロではありません。
ほとんどの場合が永久脱毛してしまって問題ありませんが、男性のヒゲとV脱毛は本当に無くしてしまって良いのか少しだけ考えるようにして頂くことをお勧めします。
肌トラブルのリスク
レーザー脱毛、ニードル脱毛、フラッシュ脱毛など方法は様々ありますが、永久脱毛は熱で発毛組織を壊すという行為です。
別の表現をすると、毛根部分で軽いヤケドを起こさせているということです。
それほど肌に負担がかかる治療を行っていますので細心の注意を払って行いますが、残念ながらヤケドや炎症などの肌トラブルのリスクはゼロにはなりません。
また、レーザーとフラッシュでは脱毛後に皮膚の中に残っている焼けた毛に対してアレルギー反応を起こすことも稀にあります。
ただし、永久脱毛は医療機関のみで行っていますので、何か困ったことがあれば医師の診察、投薬や処置が可能です。
トラブルがあったときにすぐ相談できるという点で、永久脱毛(医療脱毛)は安心だと考えられます。
費用が高い
永久脱毛は国から認可された医療用脱毛機を使用し、国家資格を持った医師・看護師が行いますので、どうしても費用が高めになります。
レーザー脱毛はだいぶ費用が下がってきましたが、それでもエステでの脱毛よりは費用がかかることが多いです。
確かに永久脱毛(医療脱毛)の方が費用はかかるのですが、終わりがある永久脱毛と、終わりがないとエステ脱毛(美容脱毛)のどちらが最終的にお得なのか見極めることが大切です。
また費用の高い低いだけでなく、医師の診察が可能な医療脱毛のメリットも見逃してはいけません。
痛みを感じやすい
永久脱毛するために行われるレーザー脱毛、ニードル脱毛、フラッシュ脱毛は発毛組織を熱で壊す作業です。
二度と発毛組織が再生しないための熱エネルギーを与えるのですから、それなりの侵襲があるということです。
できるだけ周囲の組織に熱の影響を与えないように様々な工夫がされていますが、それでも多少周辺組織に熱の影響を与えてしまうことが避けられず、それが痛みの原因となります。
そのため、永久脱毛(医療脱毛)は痛みを感じやすいというのは否定できません。
逆に全身麻酔でもしない限り、全く無痛の永久脱毛は現時点では難しいとも言えます。
麻酔クリームの使用など、医療機関だからできる痛み対策もありますので、痛みが心配な方はご相談ください。
永久脱毛するクリニックを選ぶ時の注意点
さて、永久脱毛したいとなった場合、脱毛を行っているクリニックを選ぶことになるのですが、その際にいくつか注意点があります。
お得なキャンペーンや通いやすさをチェックすることは悪くないのですが、その他にも気をつけて頂きたいことがあります。
脱毛機(レーザー)の種類を確認する
正確には異なったレーザーの波長を取り扱っているかどうか、ということです。
脱毛に使用されるレーザーの種類(波長)は「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類があります。
1種類の波長でも工夫すれば、だいたい脱毛できます。
しかし複数のレーザーを取り扱っている施設であれば、毛質や肌の色などに合わせて最適なレーザーを選ぶことができますので、リスクを抑え、効率的に脱毛ができます。
もし可能であれば複数のレーザー(アレキサンドライトレーザーとヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザー、もしくは3種類とも)を取り扱っているクリニックを選ぶことをお勧めします。
ニードル脱毛も行っているとなおよい
まずは医療機関でレーザー脱毛を行うのが永久脱毛への第一歩です。
必要な脱毛回数は多少個人差がありますが、ほとんどの方がレーザー脱毛だけで満足いく結果になります。
しかし、残念ながらレーザー脱毛で永久脱毛できない毛もあります。
例えば、白髪、アザやほくろに生える毛が代表的なレーザーで脱毛できない毛です。
レーザーで脱毛できない毛はニードル脱毛で脱毛する必要があります。
その他にも、眉の形を整えたい場合やレーザーで硬毛化した毛もニードル脱毛の適応です。
ニードル脱毛まで行っているクリニックは少ないのですが、レーザー脱毛とニードル脱毛の両方で補い合うように脱毛できれば、それぞれの脱毛方法のいいとこ取りで脱毛できますので、理想的な脱毛と言えるでしょう。
もしお近くにレーザー脱毛とニードル脱毛の両方を行っているクリニックがあれば検討の価値は十分にあります。
安易に全身脱毛を勧めてこないか
脱毛施術を積極的に行っている大手美容クリニックなどでは、全身脱毛を前面に出したキャンペーンや売り込みを行っています。
確かに、全身脱毛は各部位ごとに行うよりお得になるよう価格設定されていますので、一見するとメリットがあるように感じます。
しかし、お得だからと軽い気持ちで契約したばかりにかえって高くついてしまうこともあることをご存じでしょうか?
全身脱毛の場合、肩、背中、腰、二の腕、胸腹部などもセットになっていることが一般的なのですが、ここに落とし穴があります。
実は肩、背中、二の腕の脱毛は注意が必要なのです。
なぜなら、レーザーやフラッシュ脱毛の合併症の一つ「硬毛化」(脱毛施術がきっかけで毛がかえって濃くなってしまうこと)の好発部位は肩、背中、二の腕だからです。
もし、硬毛化が起こってしまえば、施術前より体毛が目立つようになってしまいますので、何とかしなければいけません。
施術したクリニックで無償フォローしてもらえ、症状が改善すれば良いのですが、必ずしもそういうケースばかりではありません。
無償フォローはおろか、フォローそのものをしてもらえず、別クリニックを自分で探し、自腹で硬毛化した部分の脱毛を行っている方も少なくありません。
当院でも美容クリニック、エステサロンで硬毛化を生じてしまい、その改善目的で受診される方が後を絶ちません。
肩、背中、二の腕の脱毛はこのようなリスクも伴いますので、本当に脱毛したかった部位なのか、脱毛する必要性を感じているのかをしっかり考え、万が一硬毛化した場合のフォローについても契約前に確認されることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように永久脱毛は医療機関で行うことにより、多くののケースで達成できます。
永久脱毛をすることによるメリットは非常に大きいですが、デメリットがあることも知っておく必要があります。
そして、どこで永久脱毛をするかということも大切です。
もし脱毛に関しての不安や疑問、他施設で上手くいかなかった場合などの脱毛の悩みがありましたらお気軽にご相談下さい。
永久脱毛でよくある質問
-
永久脱毛ができない箇所はありますか?
- 基本的にはほぼ全ての体毛で永久脱毛が可能です。
例外的に永久脱毛できない可能性がある箇所は、耳の穴の奥、鼻の穴の奥、まつ毛など皮膚にレーザーを垂直に照射できない箇所や、ニードルの針を毛穴に挿入することが困難な箇所が永久脱毛できない可能性がある箇所としてあげられます。 -
髭は永久脱毛しても生えてきますか?
- 髭の永久脱毛も人気の施術です。
髭は体毛の中で一番脱毛完了まで回数がかかる場所ですので、10回以上の施術が必要になることがほとんどです。
時間はかかりますが適切な脱毛方法で行えば永久脱毛することは可能です。
ほとんどのケースがレーザーで対応可能ですが、白髪など一部の毛ではニードル脱毛が必要になることがあります。
院長のメッセージ
永久脱毛で得られるメリットは非常に大きいです。
しかし、どのような脱毛をどこでやるかということも結果に大きく影響します。
永久脱毛のメリットは非常にたくさんありますが、デメリットも少しはありますので、よく知った上で臨んでいただければと思います。
また、今までの脱毛で上手くいかなかった方も当院へよくお越しいただいています。脱毛のお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。