ワキガ・腋臭症について

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ワキガ・腋臭症について

脇から独特のニオイを生じている状態を「ワキガ」、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と言います。 欧米、アフリカでは脇のニオイがあること自体珍しくないのですが、東アジアでは1割位の方にしか認めらません。 そのため脇のニオイが強い場合、学校生活・社会生活に影響を与えることもありますので、対策・治療を考えることになります。

ワキガ・腋臭症の原因

汗腺には2種類あり、それぞれ「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」といいます。

運動時や暑いときにかく汗はエクリン汗腺から分泌され、エクリン汗腺は全身の皮膚に存在します。

一方、独特のニオイの原因となるアポクリン汗腺は、耳孔、脇、乳首、陰部に限局して存在します。そして、アポクリン汗腺からの分泌物が汗と皮膚常在菌の働きで化学反応を起こしてニオイを放つようになります。

ワキガの方は、このアポクリン汗腺が脇に密集して存在しており、ニオイが強くなるのです。

汗腺

ワキガの診断

ワキガはニオイの有無が診断の根拠となりますが、その他にもワキガと強く関連する事があります。

✔発症時期・・・腋毛が生えてくる思春期頃にニオイも強くなります。
✔耳垢・・・・・ワキガの症状がある場合、耳垢は100%近く湿っています。ただし、耳垢が湿っていてもニオイがない場合もあります。
✔家族歴・・・・ワキガは遺伝要素が強いので、両親のどちらかにワキガがある場合がほとんどです。(約90%)

ワキガの診断には上記の項目があてはまるかどうかも重要なチェック項目です。
耳垢が乾燥しており、両親のどちらもワキガでない場合はワキガである可能性は極めて低いです。

※ニオイは診察時の時間帯、体調、緊張の有無等によって変動しますので、基本的に当院では直接的なニオイの確認は行っておりません。

ワキガの治療

ワキガの治療は様々あります。
代表的な方法は、塗り薬、ボトックス注射、手術、ミラドライ等の機械による治療などです。
塗り薬やボトックス注射は汗を抑制することが主な目的ですので、ワキガの匂を抑える効果は限定的です。
ボトックス注射に関しては、軽度の症状で、日常生活に支障がない治療を行いたい場合や、まだ成長期前半で根治的な治療を受けるには早すぎる場合の選択肢となります。

ボトックス治療に関してはこちら

根治的な治療としては、前述のアポクリン汗腺をいかに除去、もしくは破壊するかということが大切です。
そこで、最も直接的な方法として手術があります。
剪除法は保険適応にもなっており、歴史も長く、一定の効果が認められています。
しかしながら、剪除法は術後のダウンタイムが長く、更に術後出血や皮膚の壊死、目立つ瘢痕などの合併症の問題も多いという点があります。そして、そこまでの負担とリスクを負っても、匂いはある程度残ります。

剪除法に関してはこちら

そこで、手術の身体的負担とリスクを軽減するために、レーザー・超音波・高周波等の機械を用いた治療法が開発されてきました。
機械を用いた治療は、確かに手術に比べると、身体的負担や治療に伴う合併症のリスクは少ないのですが、治療効果が安定しないことが欠点でした。
しかし、当院で導入しているミラドライなどは、治療法の工夫・改善が進められ、治療のプロトコールが確立されてくると、治療成績が安定してきました。
ミラドライは剪除法とほぼ同等の治療結果を得られ、傷あとが残らず、ダウンタイムも短いことがメリットです。

ミラドライ治療に関してはこちら

ワキガ・腋臭症に対する各治療の比較

塗り薬 ボトックス注射 剪除法 ミラドライ
効果 ×~△ △(軽症のみ) 〇(軽減) 〇(軽減)
持続期間 塗っている間のみ 3か月~半年 半永久 長期的(半永久)
傷あと なし なし 4cm程 なし
ダウンタイム なし/かゆみ・赤み なし/一時的な赤み 1か月程度 1週間程度

※塗り薬による治療は当院では行っていません。

ワキガ・腋臭症に関するQ&A

まだ成長期ですが、治療を受けても大丈夫ですか?

成長期の場合は、十分に汗腺が発達しきっていない場合、後々再発します。そこで、再治療が行いやすく、体への負担が少ない治療をまず検討してみることをお勧めします。具体的には、症状が軽度であればボトックス注射、ある程度症状が強い場合はミラドライ治療になります。

治療を受けたら学校生活(授業、体育、部活)に影響がありますか?

剪除法は経過にもよりますが、約1か月は体育、運動部の活動はできません。プールの場合は完全に傷がふさがってからになりますので、もう少し時間が必要な場合もあります。ミラドライ治療は1週間運動ができません。ボトックス注射は翌日から制限はありません。

周囲の人にばれずに治療できますか?

剪除法は脇の固定期間等があるため、ばれずにというのは難しいです。ミラドライは1週間ほど内出血と腫れが生じますので、それがクリアーできれば大丈夫です。

再発しない治療は何がよいですか?

ミラドライと剪除法のようにアポクリン汗腺に不可逆的な変化を生じさせる、もしくは切除してしまう場合は、アポクリン汗腺自体が再生することはありません。しかし、月日の経過とともに(特に妊娠出産時など)ニオイの感じ方や体臭そのものが変わってきますので、それがきっかけでまた脇の匂いが気になるようになるといったケースはあります。

脇の脱毛をするとニオイが減りますか?

レーザーや光を使用した脱毛ではあまりニオイの軽減効果は期待できません。ニードル脱毛であればいくらかニオイを軽減する効果が期待できます。

院長のメッセージ

腋臭症の治療はリスク、効果、費用面から完璧な治療は正直なところ存在しません。それぞれの治療に一長一短がありますので、その中から適した治療法を選択することになります。ウェブサイトでは十分にお伝えできないこともありますので、相談だけでもお気軽にお越しください。

腋臭症の治療はリスク、効果、費用面から完璧な治療は正直なところ存在しません。それぞれの治療に一長一短がありますので、その中から適した治療法を選択することになります。ウェブサイトでは十分にお伝えできないこともありますので、相談だけでもお気軽にお越しください。

大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸
大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸

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