女性化乳房治療
※保険診療適応外の自由診療になります。
女性化乳房治療とは
女性のような胸の膨らみでお悩みの方へ
症状に合わせ乳腺切除と脂肪吸引を併用し、 男性らしいナチュラルな胸を形成する治療のことです。
女性化乳房の原因
- 一般的に言われている女性化乳房の原因
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- 乳腺が発達している
「真性女性化乳房」 - 皮下脂肪が多い
「偽性女性化乳房」
- 乳腺が発達している
- 当院の組織検査統計調査による
女性化乳房の原因 -
- 乳腺の発達と
皮下脂肪の沈着
8割以上 - 乳腺の発達のみの場合
(いわゆる真性女性化乳房)
- 乳腺の発達と
女性化乳房は運動で治る?
女性化乳房を発症した方がまず考えることは、運動やダイエットなどを行いスリムになることで胸の膨らみを改善させようとすることです。
この方法が成功するための絶対条件が一つあります。
それは、「乳腺が存在しないこと」です。
脂肪だけで胸が膨らんでいる場合は、筋トレやダイエットなど自分の努力で女性化乳房を改善することができます。
逆に乳腺がある場合はせっかく筋トレやダイエットを頑張っても症状が改善しないばかりではなく、発達した大胸筋の影響や乳腺周囲の脂肪が減ってしまったことによって、乳腺の存在が露わになり胸の膨らみがますます強調されてしまうことも珍しくありません。
治療法
乳輪を中心とした膨らみの改善を目的とします。
超音波検査にて乳腺が確認できた場合に適応となります。
乳腺が確認できなかった場合は施術を行っていません。
術前・術後のアフターケア
手術時間 | 約2.5時間 |
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術後の通院 | [ 1日目 ] トラブルがないか傷の状態をチェックします。 [ 7日目 ] 抜糸します。 [ 30日目 ] 術後の経過をチェックします。 問題がなければ通院は終了です。 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 全身麻酔 |
シャワー | 翌日から可能 |
- 治療のメリット
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- 胸の形の改善
- Tシャツを着たときの胸の膨らみなど解消
- 男性らしい胸を実現
- 治療のデメリット・リスク
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- 乳輪周囲の傷あと
- 胸部の一時的な感覚低下
- 内出血、血腫(血液の貯まり)
- 乳輪の部分壊死の可能性
女性化乳房についてよくあるご質問
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治療は危険ですか?
- 最も気をつけているのは術後出血です。確率としては約1%なのですが、手術当日の夕方から夜にかけてが最も術後出血のリスクが高い時間帯です。そのため夜間でも連絡がとれ、万が一の場合は緊急処置が行える体制を整えています。
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麻酔方法は?
- 日帰りの全身麻酔で行います。
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術後の制限はありますか?
- 激しい運動は術後1~2週間後より可能です。手術部位のシャワーは通常3日後位から可能です。
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傷あとは目立ちますか?
- 乳輪の傷あとはあまり目立たないことがほとんどです。しかし、傷あとが白くなることがあり、その場合は白い線として傷が見えることになります。
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手術後は痛いですか?
- 強い筋肉痛のような痛みです。術後に処方する飲み薬の痛み止めで我慢できる範囲です。
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皮膚がたるむことはありますか?
- 年齢、乳房のもとの大きさ、皮膚の伸縮性によって若干のたるみが残ることもあります。
ただし、術前より悪化することはありません。 -
初診日当日に治療を受けることは可能ですか?
- 治療を満足に行うために初診日当日に治療を行うことはありません。
初診日:診察・検査
手術日:
手術翌日:翌日検診
7日目:抜糸
1ヶ月目:検診
が一般的な治療の流れです。 -
よく行われる手術なのですか?
- 当院では、ほぼ毎週乳腺切除手術を行っています。
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女性化乳房はなぜ起こるのでしょうか?
- 女性化乳房の原因は様々です。
当院を受診される方の場合、特発性(原因不明)が最も多く、次に思春期の女性化乳房が残存してしまったケースです。
ホルモン値の異常など他疾患が原因の場合や、薬剤の使用が原因のものはそこまで多くないという印象です。 -
男性の女性化乳房は何科を受診すればよいのでしょうか?
- ご自身が女性化乳房なのか診断してほしい、乳がんでの疑いはないか確認したい、という場合はまず乳腺外科を受診してください。
ただし、乳腺外科では治療まで行っていないことが少なくありませんので、治療を希望される場合は形成外科・美容外科を受診してください。 -
女性化乳房はどれくらいで治りますか?
- 思春期の女性化乳房など一過性のものであれば、通常は数か月~2年位でもとに戻ることが多いです。
また、薬剤性やホルモンの異常で原因が除去された場合も同様です。
しかし、薬剤の中止やホルモン値の正常化後、数年以上経過しても戻らない場合はそのまま症状が残る傾向にあります。 -
女性化乳房の痛みは?
- 女性化乳房の症状の症状として比較的多いのが膨らんでいる部分の痛みです。
圧痛や運動時の痛みが典型的な症状です。
痛みがあるので乳がんを心配される方も少なくありませんが、男性の乳がんの場合は痛みを伴わないことが多いとされています。
また、普段は痛みを伴わない女性化乳房の場合でも、乳腺炎を発症して痛みを伴うことがあります。
院長のメッセージ
男性にとって自分の胸が膨らむということは気になるものです。特に夏場タイトなシャツを着ているときや、プール、温泉などでは気になってしまいます。女性化乳房は決して珍しい疾患ではありません。
当院では、開院以来多くの方が相談・治療に来院されています。治療が終わったときの患者様の喜びの表情を見るたびに、やり甲斐を感じながら日々の診療にあたっています。
女性化乳房の麻酔について
「全身麻酔は危険では?」
多くの方が不安に感じていらっしゃいます。
私は「手術方法と患者さんの状態に適した麻酔方法を選択することが最も安全です。」
とお答えしています。
代表的な麻酔方法
当院で採用している麻酔方法
全身麻酔
当院では気道(空気の通り道)を確保したうえで、覚醒(目が覚めること)が早い麻酔薬を使用し、呼吸機能は残したままで行う全身麻酔を採用しています。
全身麻酔とはいえ、日帰り治療に適した麻酔方法です。
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静脈麻酔
美容クリニックなどでよく行われる方法なのですが、麻酔が浅いと痛みのコントロールが不十分ですし、麻酔が深くなりすぎると気道(空気の通り道)が確保されていないため呼吸停止などのリスクが高くなります。
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硬膜外麻酔(背中から管を入れる)
硬膜外麻酔は有効な麻酔方法の一つですが、針の誤穿刺をしてしまうと入院治療が必要になることや神経の近くで出血させてしまうと麻痺などが生じるリスクがありますので、入院を前提とした施設で行うべきだと考えています。
※料金は全て税込表記です。