髭脱毛の間隔を空けすぎるとどうなる?
毛周期に沿ったベストなタイミングとは
髭脱毛の間隔を空けすぎるとどうなる?
毛周期に沿ったベストなタイミングとは
「髭脱毛を始めたけど、忙しくて次の予約をとれていない...」「施術と施術の間隔を空けすぎると効果がなくなるって本当?」「どのくらいの頻度で通えばいいの?」
髭脱毛を検討している方や、すでに始めている方が抱くこのような疑問は意外と多いです。
特に仕事が忙しい男性にとって、定期的なクリニック通いをスケジュールに組み込むことは簡単ではありません。しかし、適切な間隔で施術することが効果的な脱毛につながることも事実です。
そこで、この記事では髭脱毛の最適な施術間隔とその理由を解説していきます。
【基礎知識】髭脱毛の仕組みと毛周期について
髭脱毛の脱毛間隔について考える際に、毛周期(もうしゅうき)という毛の生え代わりのサイクルについて知っておくことが大切です。
毛周期とは(成長初期・成長期・退行期・休止期)
髭を含め、毛は一定の周期を持って生え変わっています。
これを「毛周期」と呼びます。
毛周期には「成長初期(毛が生える時期)」「成長期(毛が育つ時期)」「退行期(毛が抜け落ちる準備期)」「休止期(毛が生えていない時期)」の4つの段階があります。
1本1本の毛が、それぞれにこの毛周期を繰り返しています。
この毛周期は効率よく脱毛するうえで、非常に大切です。
なぜなら、脱毛効果を発揮できるのは「成長期の毛」だけだからです。

脱毛効果が得られる毛の状態
脱毛効果が得られるのは「成長期」の毛です。特にレーザー脱毛と光脱毛はこの条件が必須です。
なぜなら、これらの脱毛は、レーザーや光が毛のメラニンに吸収されて発生した熱で毛根付近の発毛細胞にダメージを与えるのですが、成長期以外の毛は、毛が発毛細胞から離れており、十分に熱が伝わらないからです。
一方、成長期の毛はメラニン色素が豊富で、発毛細胞との結びつきも強いため、熱エネルギーが効率よく毛根まで伝わります。
髭脱毛の最適な間隔とは?
髭脱毛の効果を最大限に引き出すためには、適切な間隔で施術を受けることが重要です。では、どのくらいの間隔が最適なのでしょうか。
髭脱毛の推奨間隔は約2か月
脱毛部位や個人差はありますが、髭も他の体毛と同様に約2か月の施術間隔をお勧めしています。
髭の場合はもう少し短くするという考えもありますが、当院で様々な条件で比較してみましたが、あまり大差ありませんでしたので、約2か月の施術間隔で行っています。
このあたりの考え方は施設によって多少違いがありますので、施術を受ける施設の指示に従って頂くのが良いでしょう。
施術回数を重ねるごとの間隔の変化
脱毛の施術が進むことによって、生え方や個人差を考慮して脱毛間隔を伸ばすこともあります。
この判断は術者の経験によるところが大きいです。
髭脱毛の間隔が長すぎたり短すぎたりしたらどうなる?
髭脱毛の効果を最大限に引き出すためには、約2か月の間隔を推奨しますが、それより長すぎたり短すぎたりしたらどのような影響があるのでしょうか。
間隔が長すぎた場合
髭脱毛の間隔を空けすぎてしまった場合、脱毛効果がなくなるわけではありませんが、脱毛の効率が悪くなります。
なぜなら、施術の間隔が空きすぎると毛周期が次第にバラバラになり、定期的に施術をした場合と比べると脱毛できる毛の割合が少なくなりますので、脱毛完了までの回数が多くなります。
間隔が短すぎた場合
一方、髭脱毛の間隔を空けなさすぎる(推奨される間隔よりも短くする)場合もお勧めできません。
もちろん、前回の脱毛から間隔が短すぎてまだ毛が生えてきていない状態では全く意味がありませんし、多少生えてきた位ではまだ成長期の毛の割合が少ないため、1回の施術における脱毛効率が悪くなります。
つまり、間隔を空けなさすぎると、施術を受ける回数は増えても、脱毛完了までの期間が短縮されるわけではありません。
最適な間隔で髭脱毛に通うメリット
最適なタイミングで脱毛することで、効率的に脱毛できるということが最大のメリットです。
それによって、肌への負担を軽減できますし、時間の節約にもなります。
また、都度払いのプランで施術されている場合は経済的なメリットも大きいです。
そして、着実に脱毛効果が出ているという実感を得られやすいということも、脱毛を続けていく上で見逃せないメリットだと考えています。
間隔が空きすぎると脱毛効果が無くなる?
脱毛間隔が空きすぎても、効果が無くなってしまうということはありません。(医療脱毛の場合)
一度しっかり永久脱毛されれば、その毛穴からはもう毛が生えてくることはありません。
しかし、まだ脱毛が数回しか終わっていない場合は、永久脱毛された毛の割合がまだ多くないため、間隔が空いたことによって脱毛前の状態に戻ったように感じてしまうことがあります。
また、全ての毛根を永久脱毛することはかなり困難です。一時的に休眠状態になっていた毛や、完全に永久脱毛されなかった毛が時間とともに生えてくることは、ある程度避けられない課題です。
髭脱毛の効果を高めるためのその他のポイント
髭脱毛の効果を最大限に引き出すためには、適切な間隔で通うこと以外にも押さえておきたいポイントがあります。
自己処理
髭脱毛期間中の自己処理の方法も、脱毛効果に大きく影響します。特に注意すべきは「毛抜き」や「ワックス」などの、毛根から引き抜く処理方法は避けてください。
毛抜きやワックスで毛を抜くと、次の施術時にレーザーや光が反応すべき毛がなくなってしまいます。
日焼け対策
髭脱毛中の日焼け対策も、非常に大切です。
レーザーや光は毛のメラニン色素に反応する仕組みですが、日焼けした肌にもメラニン色素が多く含まれているため、やけどのリスクが高くなります。
日焼けした状態ではヤケドのリスクを避けるために、出力を弱くして施術するか、施術をキャンセルする必要がでてきますので、脱毛期間中は日常的な紫外線対策を徹底することが大切です。
髭脱毛の間隔についてよくある質問
髭脱毛に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
髭脱毛は何回で終わりますか?
- 髭脱毛が「完了」するまでの回数は、個人差や目標とする状態によって大きく異なります。医療脱毛の場合、一般的には10〜15回以上の施術で満足できる結果が得られることが多いです。
しかし、元々非常に毛が多い場合や白いヒゲがある場合はこの限りではありません。 髭脱毛の効果が出るまでの期間は?
- 髭脱毛の効果が実感できるまでの期間も、個人差がありますが、一般的には、医療脱毛の場合、4〜5回目位から効果を実感し始める方が多いです。
ということは、2~3回の施術が終わっても、まだ効果が実感できないことが通常であるということです。特に髭脱毛は他の体毛より施術回数を必要とするため、初め頃に効果を感じなくても焦る必要はありません。 髭脱毛後、また生えてくることはありますか?
- 医療脱毛による髭脱毛後、完全に処理された毛が再び同じ状態で生えてくることは基本的にありません。しかし、いくつかの理由で「また毛が生えてきた」と感じることはあります。
例えば、一時的に休眠状態になっていた毛や、完全に永久脱毛されなかった毛が時間とともにまた生えてくるということがあります。 髭脱毛の間隔を2週間にしても大丈夫ですか?
- 髭脱毛の間隔を2週間に短縮することは、推奨されません。2週間ではまだ新たな毛が生えてきていないだけでなく、まだ脱毛後の毛が毛根に残っている時期です。この状態でレーザーや光を照射すると単なる重ね打ちになり、肌への負担が非常に大きくなりますので、脱毛効果が無いばかりか肌トラブルの原因にもなりかねません。
髭脱毛の間隔を3ヶ月空けるとどうなりますか?
- 髭脱毛の標準的な間隔より長い3ヶ月の間隔を空けただけでは、そこまで大きな脱毛効率の低下を招くことは考えにくいです。
しかし、15回の施術が必要だと仮定すると、2か月ごとの施術と比較すると通院期間が1年以上長くなるというデメリットを考える必要があります。 髭脱毛の休止期間は必要ですか?
- 基本的には脱毛の休止期間は必要ありません。ただし、著しい日焼けがあり、理想的な条件で脱毛できない場合や、施術後の肌トラブルの影響が残っており、安全に施術ができないと考えられた場合は、やむを得ず休止期間を設けることがあります。
この記事の監修医師
大船T's形成クリニック
院長:高梨 昌幸
