乳頭縮小術の後遺症・術後トラブル一覧

乳頭縮小術の後遺症・術後トラブル一覧

乳頭縮小術は、肥大した乳頭を縮小し男性的な乳頭に形成する治療ですが、手術には少ないながらもリスクがあります。 手術後に遭遇するかもしれない問題を事前によく理解することも大切です。 ここでは、乳頭縮小術後に起こり得るトラブルと、その対処法について説明します。

術後に起こり得るトラブル一覧は以下の通りです

乳頭縮小術の後遺症・術後のトラブル詳細

乳頭縮小術を受けた後に起こりうるトラブルと対処法を説明します。
自分で対処できないものや、対処が難しいものもありますが、事前にどのようなものがあるのか知っておくのは大切です。

左右差がある

乳頭縮小術後に左右の乳頭の大きさや形の違いは、程度の差はありますがほとんどのケースで生じます。
この左右差は、もともとの乳頭の状態の影響や手術時の微妙な差異や術後の回復過程の左右差よるものです。
術後の回復過程の左右差は、時間と共に改善します。

対応方法

もし手術後数ヶ月経ってもどうしても左右差が気になる場合、再手術を検討することも可能です。
ただし、手術には限界がありますので、完全に左右差を無くすことはできませんし、自然な乳頭はもともと左右差があるものです。
手術を繰り返すと傷の治りも悪くなりますし、傷跡も残りやすくなります。
以上のことを踏まえ、再手術を行うかは慎重な検討が必要になります。

想定より大きくなってしまった

乳頭縮小術後、患者さんが期待していたよりも乳頭が大きくなることがあります。
ただし、術後数か月以内は一時的な腫れの可能性もあります。
術後の腫れの場合は時間と共に小さくなってきますが、数か月以上たった場合は腫れが残っている可能性は低くなります。

対応方法

手術後の腫れが完全に引くまで数週間から数ヶ月かかることがあります。
この期間中は様子を見て、最終的な結果を待ちます。
もし数ヶ月経っても大きさに満足できない場合、医師との相談の上で再手術を検討することも可能です。
ただし、小さすぎる乳頭(直径約3mm以下)への形成は乳頭壊死や左右差などのリスクが高くなります。

想定より小さくなってしまった

乳頭縮小術を受けた後、乳頭が思っていたよりも小さくなることがあります。
これは、手術で形成された乳頭が、時間と共に萎縮してしまうことがあるからです。

対応方法

小さくなった乳頭を大きく形成することは非常に難しいです。
しかし、乳頭縮小術の結果で、乳頭が小さすぎることを不満に感じることは非常に少ないです。

乳頭の形が歪・不自然

乳頭縮小術後、乳頭の形が歪んだり不自然に見えることがあります。
特に術後数か月以内は、腫れや傷跡がなじんでいないことがあり、不自然さが強調されることがあります。
しかし、多くのケースで時間の経過とともに自然な形に落ち着いてきます。

対応方法

乳頭の形が不自然に見える場合でも、時間が経つにつれて改善されることがほとんどです。
数週間から数ヶ月をかけて、乳頭の形状が整っていきます。
しかし、長期間経っても改善が見られない場合、医師と相談して修正手術を検討しましょう。
ただし、自然な乳頭は多少形が歪なことがほとんどです。あまり整った形にこだわることはお勧めしません。

気になるくらい傷跡が残ってしまった

乳頭縮小術の傷跡はあまり目立たない傾向にありますが、手術ですので必ず傷跡は残ります。
特に傷跡が白くなる体質の場合、傷跡がやや目立ってしまう場合があります。

対応方法

術後数か月以内であれば、まだ術後経過の途中ですので、様子を見ましょう。
術後1年以上経過して傷跡の白さが気になる場合は、メディカルタトゥーで傷跡を目立ちにくくできる可能性があります。

乳頭の感覚が低下した

乳頭縮小術後、乳頭の感覚が鈍くなったり、感じにくくなったりすることがあります。これは手術による一時的な影響であることが多いです。

対応方法

乳頭の感覚の麻痺は通常一時的なものであり、時間が経過するにつれて回復することが期待されます。
感覚が戻るまでの期間は個人差がありますが、気長に待つことが大切です。
ただし、小さい手術ながらメスが入りますので、感覚の変化が完全に元に戻らない可能性もあります。

乳頭の色調変化

乳頭縮小術後、乳頭の色調に変化が現れることがあります。
多くのケースが、一時的なものであり、時間と共に落ち着いてきます。
しかしながら、手術で多少なりとも組織にダメージが生じますので、術前と同じ色調に戻らないこともあります。

対応方法

乳頭の色調変化が認められた場合、一時的な場合も少なくなくありませんので、数か月~1年位は様子を見ることが大切です。

血腫

乳頭縮小術後、稀に手術部位に血液がたまる、血腫を認める場合があります。
通常は大きなトラブルになるような血腫は生じませんが、血液が固まりにくくする薬を内服している方は注意が必要です。

対応方法

ほとんどの血腫は軽度のものですので、自然に吸収されるのを待ちます。
万が一術後の結果に影響を与えるような大きな血腫ができた場合は、血腫の除去が必要になります。

再度大きくなってしまった

乳頭縮小術後、再び乳頭が大きくなることがあります。
乳頭が肥大した原因、アトピー性皮膚炎などが術後も続いている場合は再肥大の可能性が高くなります。

対応方法

まずは再肥大の原因を取り除くことが大切です。
再肥大してしまった場合、再度縮小術を行うことも可能ですが、初回手術よりも手術の難易度は上がりますので、再肥大を予防することが何よりも大切です。

乳頭の血行不良・壊死

乳頭縮小術後、乳頭の血行不良が起こることがあります。
これは様々な原因、過度の圧迫、血腫、感染等によって、形成した乳頭への血液供給が不十分になってしまいます。
完全な壊死まで行くことはほとんどありませんが、血行不良の結果、乳頭が予定よりも小さくなる可能性が高くなります。

対応方法

血行不良は通常ほとんど生じませんので、過度に心配する必要はありません。
過度の圧迫は血行に良くありませんので、圧迫のし過ぎには注意が必要です。

化膿してしまった

乳頭縮小術後、傷が化膿することはほとんどありません。
しかし、重度の糖尿病がある場合や、長期に渡るステロイドの使用歴がある場合は注意が必要です。

対応方法

化膿が疑われる場合、抗生物質の投与や局所の処置でコントロールします。

傷口が開いてしまった

乳頭縮小術後、手術の傷口が開いてしまうことは通常ありません。
ただし、強い力が加わったり、感染症など他の要因が加わったことによって傷が開く可能性はあります。

対応方法

傷が開いた場合、縫い直すことができないケースがほとんどです。
この場合は軟膏処置等で傷が閉じるのを待ちます。

中縫いの糸が出てきてしまった

乳頭縮小術後、中縫い(皮膚の中に縫い込んである糸)の糸が皮膚から出てくることがあります。
中縫いの糸は1年位かけて吸収される素材なのですが、体にとっては異物ですので、稀に外に排出されてしまうからです。

対応方法

中縫いの糸が出てきた場合、自分で引っ張ったりせず再診にお越しください。
出ている糸を除去します。

アレルギー反応

乳頭縮小術後、一部の患者さんは使用されたテープ、軟膏、保護剤、縫合糸等に対するアレルギー反応が現れることがあります。

対応方法

アレルギー反応が疑われる場合、可能であれば原因と考えられるアレルギー物質を除去します。
基本的にはアレルギーの原因が取り除かれれば症状は軽快しますが、痒み等の症状に応じて、塗り薬や飲み薬を開始します。

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