乳頭縮小術は、肥大した乳頭に悩む方にとって治療の一つですが、適切に施術が行われないと、望まない結果につながることがあります。
この記事では、乳頭縮小術の一般的なトラブルを挙げ、それぞれについて原因と対応方法を解説します。
また、乳頭縮小術ならではのクリニック選びのヒントもご紹介します。

乳頭縮小術は、肥大した乳頭を縮小し男性的な乳頭に形成する治療ですが、手術には少ないながらもリスクがあります。
手術後に遭遇するかもしれない問題を事前によく理解することも大切です。
乳頭縮小術後に起こり得るトラブルと、その原因や対応方法を解説します。

乳頭縮小術後に左右の乳頭の大きさや形の違いは、程度の差はありますがほとんどのケースで生じます。

・元々の乳頭の形状や大きさの違い
・手術中の技術的なバランスの問題
・術後の回復過程での左右の差

・自然治癒を待つ期間を設ける
・わずかな左右差は生じる前提で治療を受ける
・再手術で改善可能な場合は、再手術を検討

乳頭縮小術を受けた後、期待していた仕上がりと異なることがあります。
術後のイメージの共有が不完全であった場合や、手術方法の問題、術後の一過性のものなどがあります。

・患者さんと医師の間でのイメージの相違
・手術方法の問題
・手術後の回復過程での予期せぬ変化

・どのような術後の結果を期待しているか医師にはっきりと伝える
・期待と現実のギャップを理解し、医師と十分に話し合う
・時間とともに改善する可能性がある場合は様子を見る

乳頭縮小術後、乳頭の形が歪んだり不自然に見えることがあります。

・術後の腫れや回復過程による影響
・手術中の組織の切除量や形成の不均一性
・もともとの乳頭の形態の影響

・自然治癒を待つ
・自然な乳頭の形は様々なので、ある程度の不整な形は自然なものと考える
・手術で改善可能な場合は修正手術を検討

乳頭縮小術の傷跡はあまり目立たない傾向にありますが、手術ですので必ず傷跡は残ります。
特に傷跡が白くなる体質の場合、傷跡がやや目立ってしまう場合があります。

・体質

・術後数か月以内であれば、経過観察
・術後１年以上経過して傷跡の白さが気になる場合は、メディカルタトゥーを検討

乳頭縮小術後、乳頭の感覚が鈍くなったり、感じにくくなったりすることがあります。
これは手術による一時的な影響であることが多いです。

・組織の腫れや炎症による一時的な感覚の鈍化
・回復過程での神経の再支配の遅れ

・自然回復を待つ

乳頭縮小術後、手術の傷口が開いてしまうことは通常ありません。
ただし、強い力が加わったり、感染症など他の要因が加わったことによって傷が開く可能性はあります。

・感染症や血種など他の合併症
・手術部位への強い外力

・術後の指示に従い、傷口の適切なケアを行う
・傷口に負担をかけないよう注意する
・傷口が開いた場合は、軟膏処置等で傷が治るのを待つ

乳頭縮小術後、乳頭の血行不良が起こることがあります。
これは様々な原因、過度の圧迫、血腫、感染等によって、形成した乳頭への血液供給が不十分になってしまいます。
完全な壊死まで行くことはほとんどありませんが、血行不良の結果、乳頭が予定よりも小さくなる可能性が高くなります。

・過度の圧迫、血種、感染など

・圧迫に注意する

乳頭縮小術後、中縫い（皮膚の中に縫い込んである糸）の糸が皮膚から出てくることがあります。
中縫いの糸は１年位かけて吸収される素材なのですが、体にとっては異物ですので、稀に外に排出されてしまうからです。

・体の自然な反応による糸の排出

・医療機関を受診し糸を除去する

乳頭縮小術を成功させるためには、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。ここでは、良い結果を得るために抑えるべきポイントを紹介します。

一般的に、乳頭縮小術は女性向けの手術方法を男性に応用して施術を行っているクリニックが大半です。 しかし、男性の乳頭縮小術は女性とは違い、どれだけ乳頭を小さくできるかという点が大切です。 女性向けの手術方法では乳頭を十分に小さくできないことが多いので、男性に特化した手術方法で行っているクリニックを選ぶことが大切です。

手術を受ける際には、たくさんの症例を経験しているクリニックを選ぶことが大切です。 豊富な経験は、トラブルを含めて様々なケースに対応できる目安になります。

症例写真は、あくまで一例に過ぎませんが、どのような結果を期待できるかの一つの目安になります。 できる限り、症例写真で確認しましょう。