顔脱毛はしないほうがいい?
効果やメリット・デメリットについて

顔脱毛はしないほうがいい?
効果やメリット・デメリットについて

顔脱毛はムダ毛処理の手間からの解放や肌のトーンアップ、肌のコンディション改善など多くのメリットがある一方で、眼球が近いことによるリスクや、産毛が多く脱毛効果が出にくいという特性もあります。「本当に必要?」「やって後悔しない?」と不安に思う方も少なくありません。
ここでは、顔脱毛の効果やメリット・デメリットを医療の視点からわかりやすく解説します。

顔脱毛の効果・メリット

顔脱毛には、単にムダ毛がなくなるだけでなく、肌質や見た目の印象を大きく改善する効果があります。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

ムダ毛処理の手間からの解放

顔は常に人目に触れますので、日々のお手入れが欠かせません。
眉や鼻の下などはムダ毛の手入れを必要とすることが多いパーツですが、永久脱毛してしまえば、その手間が大幅に軽減されます。

肌がトーンアップし明るい印象に

脱毛によって顔のムダ毛がなくなると、光の反射が均一になり、肌が一段階明るく見えるようになります。
特に口周りや頬の産毛が濃い方は、脱毛後に「顔全体が明るくなった」と感じることが多いです。

毛穴が目立ちにくくなる

ムダ毛を剃っても毛穴には毛が残っています。この毛穴に残った毛が、毛穴の開きや黒ずみを目立たせる原因のひとつです。
顔脱毛によって毛穴に残る毛が減ることで、毛穴が目立ちにくくなり、滑らかな素肌に近づけることができます。

自己処理の頻度が減ることによる肌のコンディション改善

顔まわりのムダ毛を繰り返しシェービングしていると、肌に余計な摩擦や刺激を与え続けることになります。
その結果、乾燥や赤み、毛穴トラブル、色素沈着の原因になります。
肝斑は頬骨付近ができやすい場所ですが、鼻の下のシェービングを繰り返すことが刺激となり、鼻の下に肝斑を生じることもあります。
顔脱毛を行えば自己処理の頻度が減るため、これらの肌トラブルのリスクを抑え、より健やかな肌を維持しやすくなります。

家庭用脱毛器は顔脱毛に効果はある?

家庭用脱毛器は文字通り自宅で脱毛できる機械です。
光を照射するタイプや毛を挟んで抜くタイプなどがあります。
毛を抜くタイプは、あくまで毛を抜くだけであり、発毛組織に永久的なダメージを与えることはないため、永久脱毛にはなりません。
また、光を照射するタイプも安全性を考慮して出力を低く抑えていますので、発毛組織に永久的なダメージを与えることを想定して作られていません。
したがって、家庭用脱毛器は永久脱毛を目的とした脱毛には適していないことになります。
家庭用脱毛器はあくまで永久脱毛を目的としない、自宅で手軽にできるムダ毛のセルフケアと考えてください。

顔脱毛の必要回数・期間

顔脱毛は、他の部位に比べて「毛が細くて色が薄い」「毛根が深い」などの理由で、施術回数が多く必要になる傾向にあります。
医療脱毛のおおよその目安は、

  • ・平均的な回数:6~12回
  • ・施術の間隔:約2カ月に1回
  • ・完了までの期間:1年~1年半

となります。
また、部位によっても差があり、例えば鼻下の産毛は脱毛が難しい箇所ですので、10回以上必要になることも少なくありません。

顔脱毛はしないほうがいい?顔脱毛のデメリット・リスク

顔脱毛には多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットやリスクもあります。

まぶたが腫れることがある(眉毛脱毛の場合)

顔の中でも、まぶたは腫れやすく、特に腫れが目立ちやすい部位でもあります。
眉下の脱毛後に上まぶたの腫れを生じることがあります。この腫れは一過性のもので、時間とともに回復しますが、大切なイベントがある直前に眉下の脱毛を行うのは避けた方がよいでしょう。

脱毛方法によっては施術できない部位・範囲がある(目の周り・眉下など)

安全上の理由から、目の周りや眉毛の下など、施術できない部位があります。特に目に近い部位は、レーザーや光の照射によって視力に影響を与える可能性があるため、多くの施設では避けられています。
しかし、あきらめる必要はありません。目の周りや眉毛の下は、ニードル脱毛で脱毛可能です。これらの部位の脱毛をお考えの方は、事前に施術可能か確認しておくことが大切です。

また、鼻の穴の中や耳の中など、レーザーや光が届きにくい部位も施術が難しい場合があります。

硬毛化のリスク

まれに、脱毛により毛が太く濃くなる“硬毛化”という現象が起こることがあります。

レーザー脱毛と光脱毛で時々認められる合併症で、どの脱毛部位でも起こる可能性があります。
硬毛化は、特にフェイスラインの軟毛でリスクが高いとされており、注意が必要です。

硬毛化が生じた場合は、漫然と脱毛を続けるのではなく、脱毛の中止や硬毛化に適した脱毛方法で対応する必要があります。

肌トラブル(毛嚢炎・赤みなど)

顔の脱毛に限らず、脱毛後には一時的な赤みや腫れ、かゆみなどの肌トラブルが生じることがあります。また、毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれる、毛穴の炎症が起こる場合もあります。
これらの多くは一過性のもので、自然に治りますが、症状が強い場合は適切なアフターケアを行わないと長引くことがあります。
いつもより症状が強いと感じた場合は、医療機関を受診しましょう。

顔脱毛にまつわる後悔を防ぐ4つのポイント

顔脱毛後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前にチェックしておくべきポイントをご紹介します。

都度払いにも対応していることを確認

脱毛といえば、「〇回コース」や「受け放題」という前払い制が一般的ですが、施設の倒産や予約が取れないといった問題が生じる可能性があります。
たしかに、スムーズに脱毛が進めば、コース契約の方が経済的なこともあります。しかし、前払いであるという金銭的なリスクを請け負っているということを認識しておくことが大切です。
コース契約だけでなく、施術を受けた分だけ料金が発生する都度払いも選択できることが望ましいです。

照射範囲を事前に確認(眉毛周辺はどこまで可能か?)

「顔脱毛」と一言で言っても、施設によって施術範囲が異なります。
特に眉やまぶた近くの施術可能な範囲は、施設ごとの基準が大きく異なります。また、アートメイクが入っている場合の対応も、施設ごとの違いが見られます。
事前にどこまで施術してもらえるのか、しっかりと確認しておくことが重要です。

複数の脱毛方法に対応しているか確認

使用する脱毛機の種類や脱毛法によって、脱毛可能な毛、肌質、範囲が異なります。
例えば、肌の色が濃い方は、アレキサンドライトレーザーだけでは十分な脱毛ができませんし、上まぶたの脱毛を希望される場合はレーザーや光ではなく、ニードル脱毛が必要になることが一般的です。
医療レーザー脱毛だけでも、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーなど複数の種類があり、それぞれ特性が異なるため、上手に使い分けることでさまざまな毛質・肌質に対応できます。更に、レーザー脱毛だけでなくニードル脱毛が必要になることも少なくありません。

このような理由で、複数の脱毛方法に対応していることが大切なのです。

肌トラブルがあった場合の対応を確認

脱毛後に肌トラブルが起きた場合の体制も重要なポイントです。エステサロンでは医療行為ができないため、トラブルが起きた場合の対応に限界があります。
一方、医療機関であれば、万が一のトラブル時にも適切な医療処置が受けられます。特にアレルギー体質の方や、アトピー性皮膚炎など肌トラブルをお持ちの方は、医師が対応できる医療脱毛クリニックを選ぶことをおすすめします。

顔脱毛はどこでやるべき?サロンと医療脱毛のどっちがいい?

顔脱毛を検討する際、多くの方が悩むのが「サロンと医療脱毛のどちらが良いか」という点です。
結論から言うと、永久脱毛を目指すなら医療脱毛がおすすめです。
医療機関では国家資格を持つ医師や看護師が、高出力のレーザーやニードル脱毛を使って施術を行うため、少ない回数でしっかりとした効果が得られます。
また、医療脱毛はトラブル時の診察・薬の処方も可能で、安全性が高いのもポイントです。
一方、エステ脱毛は一時的な減毛にとどまり、回数も多く必要になります。
特に顔は産毛が多く、低出力の光脱毛では効果を実感しにくいばかりか硬毛化のリスクも伴います。その一方、無理に出力を上げるとヤケドのリスクが高まるため、効果と安全性の両立には医療脱毛が適しています。

この記事の監修医師

大船T's形成クリニック
院長:高梨 昌幸

大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸
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