医療レーザー脱毛は耐えられないほど痛い?痛みはどれくらい?
痛い理由と対策を解説

医療レーザー脱毛は耐えられないほど痛い?痛みはどれくらい?痛い理由と対策を解説

医療レーザー脱毛を検討している方の多くが気になるのが、施術中の痛みではないでしょうか。「医療脱毛は効果が高い分、痛みも強いのでは?」と不安に思われる方も少なくありません。

結論から言えば、医療レーザー脱毛の痛みは個人差がありますが、多くの場合、耐えられないほどの痛みではありません。痛みの程度は、軽い痛みから中程度の痛みまでさまざまです。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、また部位によっても異なります。

この記事では、医療レーザー脱毛の痛みについて詳しく解説します。痛みの程度、痛みを感じる理由、そして痛みを軽減するための対策まで、医療の観点から分かりやすくお伝えします。医療脱毛を検討されている方々の不安を少しでも和らげ、適切な判断の助けとなれば幸いです。

医療レーザー脱毛は耐えられないほど痛いわけではない

医療レーザー脱毛の痛みについて、「耐えられないほど痛い」という誤解を持つ方がいますが、実際にはそこまで激しい痛みではありません。
多くの患者さんが、痛いことには変わりないが耐えられないほどではなかったと感じています。

医療レーザー脱毛の痛みは、一般的に「輪ゴムではじかれたような」または「熱い油がはねたような」感覚と表現されます。
確かに不快感はありますが、ほとんどの場合、十分に耐えられる範囲内です。

医療脱毛の痛みは回数を重ねるごとに軽減されていく

特に医療脱毛を始めたばかりの方に知っておいて頂きたいのですが、多くの場合、医療脱毛の痛みは施術を重ねるごとに軽減されていきます。
これにはいくつか理由があります。

【① 毛量の減少】
医療脱毛を続けると、毛の量が徐々に減少します。毛が少なくなれば、1回のレーザー照射で反応する毛の本数が減り、結果として痛みが減少します。

【② 毛が細くなる】
回数を重ねるごとに残っている毛が細くなっていきます。細い毛はレーザーを照射しても熱を発生しにくいため、痛みが軽減していきます。

【③慣れ】
脱毛を受ける回数を重ねることで、痛みへの過度な恐怖心が無くなり、痛みを実際より強く感じることが少なくなってきます。


ただし、これはあくまで一般的な傾向ですので、すべての方にこの傾向が当てはまるわけではありません。また、ホルモンバランスの変化や体調によって、痛みの感じ方が変わることもあります。

医療レーザー脱毛が痛い理由

医療レーザー脱毛の痛みの原因は何なのでしょうか。

【① 熱エネルギーの集中】
医療レーザー脱毛は、毛根にメラニン色素が集中していることを利用しています。

レーザーを照射すると、このメラニン色素が選択的にレーザーを吸収し、吸収されたエネルギーは熱に変換されます。
この発生した熱で毛根の発毛細胞を破壊します。

言い換えると、皮膚の下で軽いヤケドを起こしているということになりますので、大なり小なり痛みを感じます。


【②高出力のエネルギー】
医療レーザー脱毛は、永久的な脱毛効果を狙った脱毛です。

永久的な脱毛効果を得るためには、発毛細胞が永久的に再生不能になるまでダメージを与える必要があります。
そのためには、弱いエネルギーで施術しても十分なダメージを与えることができませんので、医療機関でのみ認められている高出力のエネルギーで施術することになります。

これが、医療レーザー脱毛は痛いと言われる理由です。

医療脱毛は「痛いほうが効果が高い」というのは間違い

医療脱毛において、「痛い方が効果が高い」という説明は、一般的には正しい時もあれば、間違っている時もあります。
医療脱毛は、発毛細胞に永久的なダメージを与える程のヤケドを起こさせる治療です。
ヤケドは毛根周囲に限定されているとはいえ、しっかりと熱が入ることによって永久的な効果が得られますので、ある程度の痛みを伴います。
従って、効果がない脱毛と効果がある脱毛を比較すれば、効果がある脱毛の方が痛みを伴います。

ところが、痛みの感じ方や強さは個人差があり、痛みの閾値や感受性は人それぞれ異なります。
痛みを感じるからといって必ずしも脱毛効果が高まるわけではありません。
実際に、痛みを感じにくい人でも効果的な脱毛結果を得られることがあります。

したがって、痛い方が効果が高い傾向にはあるのですが、必ずしも痛い方が効果が高いというわけではありません。

医療レーザー脱毛の痛みを感じやすくさせる原因と対策

医療レーザー脱毛の痛みの感じ方は、様々な要因によって左右されます。
ここでは、痛みを感じやすくする主な原因と、それぞれに対する対策を紹介します。

医療レーザー脱毛前の日焼け

日焼けで茶色くなった肌は、脱毛の痛みを増加させる主な原因の一つです。
茶色く日焼けした肌に医療レーザー脱毛を行うと、通常よりも強い痛みを感じるようなります。

【痛みを強く感じる理由】
レーザー光は毛に含まれるメラニンをターゲットにしています。
しかし、日焼けによって肌のメラニンも増えてしまうと、レーザー光が毛根に届く前に肌のメラニンに吸収され熱を発生し、皮膚表面での痛みが強く感じるようになります。
これが茶色く日焼けした肌にレーザー脱毛を行うと痛みが強くなる理由です。

【対処法】
1.徹底した日焼け対策
まずは日焼けで肌を茶色くしないことが最も大切です。
日焼けした肌は痛みが強くなるだけでなく、ヤケドのリスクが高くなり、脱毛効果も低下しますので、日焼け対策は必須です。

2.やむを得ず日焼けした場合は施術の延期
どんなに日焼けに気をつけていても、やむを得ず日焼けしてしまう場合もあります。
この場合は、無理をせず日焼けが落ち着くまで施術を延期することも悪くありません。
無理して施術を受けても、合併症のリスクが高く、脱毛効果も悪いため、デメリットが大きくなるからです。

不完全な剃毛処理

レーザー脱毛は施術前に脱毛箇所の剃毛(ていもう、毛を剃ること)を行うことが一般的ですが、この剃毛処理は非常に大切です。

レーザー光は毛のメラニン色素に吸収され、そこで熱を発生して毛根周辺の発毛細胞を破壊します。
したがって、毛根付近にのみレーザーが当たればよいのです。

しかし、剃毛処理が不完全で皮膚表面に毛が残った状態でレーザーを照射すると、皮膚表面の毛にもレーザーが吸収されて熱を発生しますので、不必要な痛みが強くなるばかりでなく、ヤケドのリスクも高くなってしまいます。

施術前の剃毛は軽視せず、丁寧に行いましょう。

生理中で肌が敏感になっている

生理周期は女性の肌の状態に大きな影響を与えます。

特に生理周期前後は肌が通常よりも敏感になりやすく、医療レーザー脱毛時の痛みを強く感じる可能性があります。
また、脱毛後の肌の反応が普段とは違う反応を示す方もいらっしゃいます。

一方、生理周期が脱毛に与える影響は非常に個人差が大きいため、ほとんど影響を受けない方もいらっしゃいます。

しかし、1回でも生理周期前後の施術が原因と思われる痛みの増強や、肌の反応を疑った際は、次回から施術のスケジュールを調整することをお勧めします。

医療レーザー脱毛で痛みを感じやすい部位

医療レーザー脱毛では、痛みを感じやすい部位がいくつかあります。
特に、感覚を感じやすい部位に太い毛が生えている場合は痛みを感じやすくなります。

VIOなどのデリケートかつ毛が太い部位

恥骨部から肛門近くにつながるデリケートゾーン周辺も痛みを感じやすい部位です。
この部位も知覚が発達していることと、男女問わず体毛の中では比較的太い毛が生えていることもあり、痛みが強く感じられることがあります。

手や足首、すね

これらの部位は、骨が近いことが原因で、たまに痛みを強く感じることがあります。

唇周辺

唇周辺は知覚神経が集中しているため、脱毛時に痛みを感じやすい部位です。
特に男性の場合は毛が太いこともあり、強い痛みを感じることが少なくありません。

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