医療脱毛はぶっちゃけ効果ない?
いくらかかった?何回で終わる?後悔しないための知識

「サロン脱毛、エステ脱毛と比べて本当に効果はある?」
「何回通えばいい?」
「通院途中でやめたらどうなる?」
「VIOは痛い?」
「費用はどのくらいかかる?」
など、皆さんが気になる医療脱毛のあんなことやこんなこと、ぶっちゃけて回答します!

医療脱毛、ぶっちゃけ効果ある?

医療機関で使用を認可された機器を正しい使い方で行えば、通常は効果があります。
ただし、どんな高性能の機器を使用しても使い方が悪ければ効果はありませんので、クリニック選びは大切です。
また、もともと効果が出にくい部位・毛もありますので、医療脱毛であればどんな毛でも効果があるわけではありません。

医療脱毛は永久脱毛できる?

医療脱毛のほとんどを占めるレーザー脱毛の場合、厚生労働省が薬事承認しているレーザー機器は「長期の減毛効果」を認めるという表現に留められていますが、医療レーザーで脱毛した場合、永久脱毛の効果があるといって良いと考えられています。

実際、レーザー脱毛の歴史も長くなってきましたが、きちんと施術されていれば完全に元に戻ってしまうことはまずありません。
しかし、どうしても毛根に不可逆的なダメージを与えることができなかった一部の毛は、脱毛直後はしばらく休眠状態になっているのですが、年月とともに少しずつ復活してきてしまいます。

また、確実性が高いと言われているニードル脱毛ですが、こちらはレーザーよりも歴史は古く、永久脱毛が可能な施術として認識されています。

サロン脱毛、ぶっちゃけ効果はどうなの?

さて、医療脱毛と脱毛サロンとの違いをご存じでしょうか?
あまり広くは認知されていないのですが、「医療脱毛は永久的な脱毛が認められており、脱毛サロンは永久的な脱毛が認められていない」のです。

なぜなら、永久的な脱毛になるためには、毛根の細胞に不可逆的なダメージを与えないといけないのですが、身体に不可逆的な影響を与える行為は医療行為になりますので、脱毛サロンで永久的な脱毛を行うと法に触れてしまうからです。

ということで、何回通っても毛が減らない脱毛サロンは法律を遵守しており、順調に毛が減っていく脱毛サロンは違法行為を行っているというパラドックスが生じてしまいます。

その他の違いを下の表にまとめていますので、参考にしてください。

医療脱毛 エステサロン脱毛
脱毛効果 強い 弱い
施術回数 平均6〜8回 平均8〜15回
効果 毛の再生率が低くなる 減毛・抑毛
脱毛資格 看護師免許所有者による施術 資格が無くても施術できる
医師の診療 医師の診療がある カウンセラーのみ
肌トラブルの対応 薬の処方が可能 薬の処方が不可能

完全に毛が生えないようにできる?

脱毛部位によってできる場合とできない場合があります。
例えば、脇、前腕、下腿、VIO、うなじに関しては、産毛を除けば毛が生えてこないようにできることがほとんどです。 もちろん、そこまでの治療回数は個人差がいくらかあります。 男性のヒゲは回数がかかりますが、近い状態にまで持っていけることが多いです。

一方、産毛・細い毛が多い箇所、例えば女性の顔、二の腕、肩、背中、腰はかなり難易度が高く、完全に毛が生えないようにするのは不可能に近いと言えます。

一旦脱毛を始めると、今まで気にならなかった産毛まで気になることがあるのですが、産毛まで脱毛すると乾燥気味になるなどマイナス面も生じてきますので、目立つムダ毛をほぼ脱毛することを目標とすることをお勧めします。

医療脱毛、ぶっちゃけ何回かかる?

医療脱毛で最も多く行われているレーザー脱毛、ニードル脱毛の場合、8〜12回程度の施術が必要になることが一般的となります。
5〜6回の施術で肌がツルツルになることもありますが、 「抜けにくい箇所」「到達が難しいゴールライン」「抜けにくい毛・体質」によって回数の変動が生じます。

毛の生えかわりサイクル=毛周期とは?

毛は一定の周期を持って生え変わっています。
これを「毛周期」と呼びます。
毛周期には「成長初期(毛が生える時期)」「成長期(毛が育つ時期)」「退行期(毛が抜け落ちる準備期)」「休止期(毛が生えていない時期)」の4つの段階があります。

この毛周期は効率よく脱毛するうえで、非常に大切です。
なぜなら、レーザーが脱毛効果を発揮できるのは「成長期の毛」だけだからです。
そして、成長期にある毛の割合は、約10~20%と考えられているため、複数回の施術が必要とされるのです。

1本ずつの毛、部位、個人ごとに毛周期の各段階の時間はバラつきがありますが、成長期にある毛を狙って2カ月ごとに脱毛するという施術サイクルが効率の良いことは、これまでのレーザー脱毛の歴史が証明しています。

完了までどれくらいの期間通えばいいの?

医療脱毛の完了までの期間は、個人差や部位によって異なりますが、一般的には1~2年と考えてください。

この期間が必要な理由は、先ほど説明した毛周期にあります。
体毛を効率的に脱毛するためには、毛が成長期に入るタイミングに施術を行う必要があるため、同一部位を約2カ月ごとに施術します。

各部位の平均的な治療回数は以下のようになりますので、約2カ月ごとにきちんと施術できた場合で1~2年の時間が必要になります。

1. 顔
 ・6~15回

2. 脇
 ・6~8回

3.腕、脚、VIO
 ・6~10回

ただし、これはあくまで目安です。
毛の質、毛の密度、肌質などの個人差により、必要な期間や回数は変わってきます。
また、施術を重ねるごとに毛が薄くなっていくため、後半は施術間隔を空けて経過を見ながら施術を進めていくこともあります。

5~6回の施術で全ての毛がなくなる?

「5〜6回の施術で全ての毛がなくなる」という説明を聞いたことがある方も多いかもしれません。
しかし、ぶっちゃけて申し上げると、これは中々難しいです。

確かに、5〜6回の施術で目に見えて毛が減少し、肌がツルツルになることもあります。しかし、全ての方にあてはまるわけではありません。
その理由は以下の通りです:

1. 毛質の個人差:
  色が濃く、毛根が浅いタイプの毛は比較的順調に脱毛できます。一方、色が薄く、毛根が深いタイプの毛は脱毛しにくい毛になりますので、施術の回数も多くなります。

2. 部位による違い:
  脇は比較的脱毛しやすい部位ですが、女性の鼻の下や男性のヒゲなどは回数がかかる部位になります。

3. 肌の色の個人差:
  メラニン色素が少ない白い肌の方は、レーザーの出力や波長を幅広く選択できますが、メラニン色素が多い肌のタイプの方は、レーザーの出力や波長に制限が出てしまいます。その結果、メラニン色素が多いタイプの方は、より多くの施術回数が必要になることがあります。

4. 完全な永久脱毛の難しさ:
  医療脱毛でも、どんな毛でも100%永久脱毛できるわけではありません。どうしても抜けない毛や、何度やっても時間が経つと再生してしまう毛が残ることがあります。

現実的には、多くの方が満足できる結果を得るためには、8〜12回程度の施術が必要になることが一般的です。しかし、脱毛しにくい毛や、施術をしていた期間に休眠状態であった毛が後日生えてくるということもあります。

抜けにくい箇所 ヒゲ

男性のヒゲは10回以上かかることがほとんどです。 これは、毛根の深さが関係しています。 男性のヒゲは毛根が深く、レーザーが毛根に届きにくいので、脱毛効率が悪くなるからです。

医療脱毛で抜けにくい箇所 ヒゲ

抜けにくい箇所 女性の顔

女性の顔脱毛も非常に難しい部位です。 特に鼻の下は毛根が深いことと、更に毛が細く色素が少ないので非常に困難な場所です。 太い毛以外は永久脱毛が難しく、脱毛してもまた時間とともに生えてくることが多いです。

医療脱毛で抜けにくい箇所 女性の顔

抜けにくい箇所 肩・背中・二の腕

太い毛はそこまで難しくないのですが、細い毛・軟毛が多い場合は非常に難しくなります。 一時的な脱毛はできても、なかなか永久脱毛に持っていくことが難しいのですが、更に厄介なのがこの部位は硬毛化を時々生じてしまうことです。

硬毛化とは、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛がきっかけとなって、細い毛がかえって太くしっかりした毛になってしまうことです。
硬毛化した場合は、それに対応したレーザーを照射するか、ニードル脱毛で脱毛することで治療可能なのですが、時間と費用が余分にかかってしまいます。

医療脱毛で抜けにくい箇所 肩・背中・二の腕

到達が難しいゴールライン

ゴールラインの設定を間違えてしまうと、脱毛終了までに時間がかかる、もしくはゴールにたどり着かないことさえもあります。 例えば顔を近づけないと見えないような産毛・軟毛まで脱毛しようとする場合があげられます。

一般的に医療脱毛で5~6回の施術が必要と言われているのは、顔を近づけないでも見える比較的しっかりした毛が8~9割脱毛された状態を指しています。

抜けにくい毛・体質

周辺の毛は脱毛されたのにどうしても数本だけ残る、といったケースもゼロではありません。 レーザーとニードル脱毛まで併用したのになぜか1本、もしくは数本に手を焼くことが稀ながらあります。

また、非常に稀なケースですが、通常はレーザーで脱毛される部位・毛の質にもかかわらず、何度脱毛しても生えてくる、毛の回復率が非常に良い方がいらっしゃいます。

あらゆるレーザーの波長、出力やパルス幅などの設定を変更しても抜けない場合はニードル脱毛で脱毛することになりますが、当初の予定よりだいぶ回数はかかってしまいます。
稀なケースですが、そういうことも確率としてはゼロではありません。

医療脱毛、途中でやめたらどうなる?

それまで脱毛された分がしっかり永久脱毛されていれば、脱毛されたままとなり、元通りになることはまずありません。

例えば、6回施術する予定であったところを3回でやめた場合を考えます。 3回の施術で50%ほど永久脱毛されていれば、その状態が続きます。

ただし、レーザー脱毛の場合、均一に抜けない場合もありますので、途中で終了するとまだらに毛が生えることもあります。 特に男性のヒゲではよく見られる症状ですので、注意が必要です。

医療脱毛、ぶっちゃけいくらかかる?

医療脱毛とエステ脱毛(脱毛サロン)を料金で比較すると、エステ脱毛の方が一見お得に感じることがあります。
しかし、永久脱毛を目指す場合、一般的には医療脱毛の方が長期的に見るとコストパフォーマンスが高いと言えます。

レーザー脱毛による部位ごとの費用の目安(女性)

人気の脱毛部位について、

  • VIO:8~10万円
  • ひざ下(すね・ふくらはぎ):8~10万円
  • 両脇:1.5~3万円
  • ひじ下(前腕):7~9万円
  • 全身:20~40万円

が概ね脱毛完了までに必要な費用の目安です。

あくまで毛質、肌の色が特異でなく、レーザーで全ての施術が問題なく行われた場合を想定しています。

白髪があり、ニードル脱毛の併用が必要である、どうしても抜けにくい毛がある、硬毛化を生じた等の場合は更に費用がかかることがあります。

注意点1.コースの回数を確認

レーザー脱毛の場合、複数回の施術をセットにしたコース設定がよく用いられますが、クリニックごとにセットの回数が違います。

費用面から考えると、1回あたりの料金に換算して比較する必要があります。 また、もともと毛量が少ない場合は少ない回数で満足いく結果となる場合もありますので、もともと毛量が少ない場合は1回ごとの都度払いも検討してみましょう。

注意点1.レーザー脱毛のコースの回数を確認

注意点2.レーザーの種類を確認

医療レーザー脱毛で使用されるレーザーは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類です。

レーザー脱毛を行っている施設では、アレキサンドライトレーザーかダイオードレーザーのどちらかは通常持っています。

日焼けが激しいなど特別な条件でなければ、脇、腕、脚などの脱毛はどちらのレーザーでも大差ないことがほとんどなのですが、VIO脱毛や乳輪まわり、男性のヒゲを脱毛する場合には、アレキサンドライトレーザーでは非常に回数がかかったり上手く脱毛できなかったりすることが多いので注意が必要です。

VIO脱毛や乳輪まわり、ヒゲの脱毛を希望される場合は、ダイオードレーザーかヤグレーザーによる施術も行っているか確認することをお勧めします。

注意点2.医療レーザー脱毛で使用されるレーザーの種類を確認

注意点3.全身脱毛の盲点

脱毛施術を積極的に行っている美容クリニックなどでは、全身脱毛を前面に出したキャンペーンや売り込みを行っています。

確かに、全身脱毛は各部位ごとに行うよりお得になるよう価格設定されていまので、一見するとメリットがあるようにも見受けられます。 しかし、お得だからと軽い気持ちで契約したばかりにかえって高くついてしまうこともあることをご存じでしょうか?

全身脱毛の場合、肩、背中、腰、二の腕、胸腹部などもセットになっていることが一般的なのですが、ここに落とし穴があります。 実は肩、背中、二の腕の脱毛は注意が必要なのです。

なぜなら、レーザーやフラッシュ脱毛の合併症の一つ「硬毛化」(脱毛施術がきっかけで毛がかえって濃くなってしまうこと)の好発部位は肩、背中、二の腕だからです。
もし、硬毛化が起こってしまえば、施術前より体毛が目立つようになっていますので、何とかしなければいけません。

施術したクリニックで無償フォローしてもらえ、症状が改善すれば良いのですが、必ずしもそういうケースばかりではありません。
無償フォローはおろか、フォローそのものをしてもらえず、別クリニックを自分で探し、自腹で硬毛化した部分の脱毛を行っている方も少なくありません。

当院でも美容クリニック、エステサロンで硬毛化を生じてしまい、その改善目的で受診される方が後を絶ちません。

  • 肩、背中、二の腕の脱毛はこのようなリスクも伴いますので、本当に脱毛したかった部位なのか、脱毛する必要性を感じているのかをしっかり考え、万が一硬毛化した場合のフォローについても契約前に確認されることをお勧めします。

医療脱毛とエステ脱毛(脱毛サロン)の料金と比べるとどうなの?

医療脱毛とエステ脱毛(脱毛サロン)の料金を比較すると、一見エステ脱毛の方が安く感じることがあります。
しかし、永久的な脱毛を目指すのであれば、一般的には医療脱毛の方がコスパが良いです。

その理由は、両者の脱毛効果の違いです。
・エステ脱毛:永久的な脱毛を目指しているわけではないので、定期的な通院が長期にわたり必要。
・医療脱毛:1回ごとの効果が高く、永久的な脱毛もしくは長期にわたる減毛を得られる。

つまり、エステ脱毛と医療脱毛では目指す脱毛が違うのです。
もちろん、医療脱毛でも中々脱毛効果が得られない場合もありますが、エステ脱毛と医療脱毛では、そもそも目指すゴールが違うことを念頭に置いて選択するようにしましょう。

医療脱毛、ぶっちゃけどのくらい痛い?

医療脱毛の痛みは、脱毛方法(レーザー、フラッシュ、ニードル)、脱毛部位、毛の太さ、肌の色、我慢強さなどによって、痛みの感じ方に幅があります。

弱い痛みの場合はチクチクする位ですが、強い痛みの場合は涙がツーっと出てくることがあります。

脱毛方法による痛みの違い

医療脱毛における脱毛方法による痛みの強さの順は、ニードル脱毛>レーザー脱毛≧フラッシュ脱毛がおおよその目安です。

もちろん例外もあり、ニードル脱毛とレーザー脱毛の痛みはあまり大差ないと感じる方や、レーザー脱毛の方がニードル脱毛より痛いと感じる方もいらっしゃいます。

熱破壊式(ショット)と蓄熱式(SHR)の違い

熱破壊式のレーザーは80℃と高温ですが、蓄熱式のレーザーは60~70℃程度で、その分肌への刺激が抑えられ、痛みも小さいのが特徴となっています。
なお、メラニン色素に反応して熱反応を引き起こす仕組みではないので、日焼けなどによって肌にメラニン色素が含まれている場合も施術が可能です

脱毛部位による痛みの違い

脱毛する部位によっても痛みの強さは違います。 痛みが比較的少ないのは背中、腕、脚です。

一方、比較的痛みが強いのは男性のヒゲ(特に口周辺)、VIOなどのデリケートゾーンの脱毛です。 これらの部位では麻酔を希望される方が少なくありません。

毛の太さによる痛みの違い

太い毛ほど痛みが強く、細い毛ほど痛みが弱くなります。 これは、太い毛の方が毛根の細胞にダメージを与えるのに必要なエネルギーが大きくなるからです。

細い毛ほど痛みが小さく、太い毛ほど痛みが強い傾向があります。

肌の色による痛みの違い

ニードル脱毛では肌の色は関係ありませんが、レーザー脱毛・フラッシュ脱毛では肌の色が濃いと痛みが強くなります。

レーザー・フラッシュ脱毛は、レーザー光やフラッシュ光がメラニン色素に吸収される性質を利用して黒い毛を脱毛しているのですが、毛だけではなく肌のメラニンにも光が吸収されます。 メラニンに吸収された光は熱エネルギーに変換されますので、肌で生じた熱で痛みを感じることになります。

あまりにも肌のメラニンが多い(日焼けしている)場合はヤケドのリスクにもなりますので、施術を見送ることもあります。(レーザー、フラッシュ脱毛の場合)

我慢強さによる痛みの違い

同一部位、同じような毛の太さ、肌の色であったとしても、痛みの強さは個人個人で結構違います。 どちらかというと中高年者より若年者の方が痛みを感じやすく、女性より男性の方が痛みを感じやすい傾向にあります。(男性は女性より毛が太く、日焼けしている傾向があるということもあるでしょう。)

ただし、毛根の細胞に永久的なダメージを与えるのが永久脱毛ですので、ある程度の痛みは生じてしまいますし、手加減しすぎると毛が濃くなる硬毛化のリスクも高くなってきますので、永久脱毛のためにはいくらか我慢は必要になってしまいます。

医療脱毛、ぶっちゃけリスクはある?

永久的な脱毛を目的とした脱毛の場合、少ないながらもリスクはあります。
医療脱毛に限らず、エステ脱毛でも同様に脱毛に伴うリスクはあるのですが、医療脱毛だからエステよりリスクが少ないかというとそんなことはないと考えています。 もちろん、医学的知識を持つ医療従事者ですので、人体にとっての有害・無害の境界線を勉強してきています。
しかしながら、効果が高い脱毛(永久的な脱毛)を目指すと必ずリスクも伴ってきます。

なぜなら、永久脱毛を最終的なゴールとする医療脱毛は、毛根の細胞に永久的なダメージを与えるということであり、それは有害の境界線近くの行為だからです。
それ故、高い効果と引き換えに多くはありませんがある程度リスクを伴いますので、永久脱毛できる脱毛機器の使用は医療機関でのみ認められているのです。

具体的なリスクについて7つご紹介致します。

ヤケド

レーザー脱毛、光脱毛、ニードル脱毛のいずれも熱を発生させて脱毛します。
通常は毛根周辺に熱が留まるのですが、様々な要因で皮膚表面に熱が広がると、やけどが発生する可能性があります。
やけどは非常に稀な合併症ですが、水膨れ、カサブタを生じた場合は、速やかな医学的処置が必要になる場合がありますので注意が必要です

毛嚢炎(ニキビ)

医療脱毛後に発生する可能性のあるトラブルの一つに、毛嚢炎があります。毛嚢炎は、毛穴の炎症によって引き起こされ、見た目はニキビに似ています。
軽度のものが数か所できる程度のことが多いのですが、多発してしまうことも稀にあります。

軽度のものであれば、自然治癒を待つことで問題ありませんが、症状が強い場合は、抗生剤の処方や排膿処置を必要とすることがあります。

アレルギー

医療レーザー脱毛において、稀ではありますがアレルギー反応が起こる可能性があります。これは、レーザー照射によって変性した毛穴に残っている自身の毛に、体がアレルギー反応を起こしてしまうことによるものです。
症状としては、レーザー脱毛後数日~数週間の間に、脱毛部位が赤くなり、非常に痒くなります。

軽度の場合は抗アレルギー薬を併用しながら脱毛を進めていきます。
しかし、抗アレルギー薬を使用してもコントロールがつかない場合は、それ以上レーザー脱毛を進めることが出来なくなってしまいます。
この場合は、脱毛を中断するか、ニードル脱毛への変更が必要になります。

硬毛化

まれに、レーザー脱毛もしくは光脱毛で脱毛を繰り返すことで、毛が硬く太くなる現象、硬毛化が起こることがあります。
硬毛化は、フェイスライン、二の腕や肩回り、上背部が好発部位とされていますが、全身どこでも起こり得ます。

硬毛化を生じさせないことが最も大切ですが、万が一硬毛化を生じてしまった場合は、同じ施術を繰り返してはいけません。
・硬毛化に対応したレーザーの波長と設定で照射
・ニードル脱毛で脱毛
・自然治癒を待つ
のいずれかで対応することになります。

漫然と脱毛を継続することはお勧めできませんので、硬毛化を疑った場合は速やかに施術を受けている施設にご相談ください。

長引く赤み

脱毛後、一時的に皮膚(特に毛穴周辺)が赤くなることはよく起こります。これは脱毛によって毛穴周辺に軽い炎症が起きているからです。
通常はいくらかヒリつきを伴いながら数日~2週間程度で自然に消失します。
赤みがある期間は、体を温めすぎないようにし、十分に保湿し、愛護的に扱ってください。

しかし、日に日に症状が赤みが強くなっていく、強い痛みや痒みを伴う場合は、強い炎症やアレルギー等合併症の発生を疑わせます。
この場合は、速やかに施術した施設にお問い合わせください。

しこり

脱毛後に稀に発生する可能性がある症状の一つに「しこり」があります。これは、施術部位の皮膚の下に小さな硬い塊ができる状態を指します。

しこりができる原因としては、施術後に毛嚢炎などの炎症を生じたり、熱反応が強めに生じたりした場合に認められます。

見た目では分からない程度のものは、数か月以上かけながら改善することがほとんどです。
しかし、見た目でも分かるようなものは医学的な処置、投薬等を必要とすることがありますので、注意が必要です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、上記のようなヤケド、毛嚢炎、アレルギー等、脱毛後の皮膚トラブルを生じた箇所に、しばらくして茶色く色素沈着を生じた状態です。

炎症後色素沈着は皮膚への強い刺激が原因ですので、色素沈着を生じた部位への強いレーザー照射や刺激のある外用薬の使用は、却って症状をの改善を妨げてしまいます。
治療の基本は、紫外線への暴露や物理的な刺激を避け、自然と改善するのを待つことです。
場合により、補助療法として内服薬等を併用することもあります。

同じ医療脱毛でも、クリニックによって差はあるの?

クリニックによって、どの程度の毛まで脱毛できるかに差がでてきます。
その差を生んでいるのは、クリニックが「どこまで本気で脱毛に取り組むか」です。 クリニック側の視点からすると、一般的な医療脱毛機(レーザー、フラッシュ)は1台1000万円前後しますので高額投資になりますし、ニードル脱毛は施術者の育成に時間と手間が非常にかかります。

ですので、どこまで機材・人材に投資するかはクリニックの脱毛に対するスタンスによって違い、その結果としてどの程度の毛まで脱毛できるかの違いが生じます。

美肌治療のついでに脱毛もできればいいという考えのクリニック

脱毛はフラッシュ脱毛でやろう。(美肌治療も同一機器できるため) そのかわり、脱毛効果はレーザーより劣る場合もあるが、それは仕方ないとする。

ひとまず医療脱毛をメニューの一つとして入れようという考えのクリニック

ランニングコストの安いレーザー脱毛機1台を導入し、それでやっていこう。 そのかわり、ベストの波長を選択できるわけではないが、それは仕方ないとする。

レーザー脱毛をしっかりとやっていこうという考えのクリニック

複数のレーザー脱毛機、波長を使用してやっていこう。 そのかわり、レーザーで対応できなかった硬毛化や白髪の脱毛は仕方ないとする。

脱毛を本気で極めようという考えのクリニック

複数のレーザー脱毛機、波長を使用することはもちろんのこと、ニードル脱毛もやっていこう。 脱毛可能とされる全ての毛に対応できるようになるが、機材と人材に大きな投資が必要になるのは仕方ないとする。

このように、クリニックの脱毛に対するスタンスの違いは必ずあります。 抜けやすいケースではどこでやっても大差ないと思います。 違いが出やすいのは、抜けにくいやや困難なケースです。

医療脱毛の効果や回数についてよくある質問

医療脱毛を検討される方からは、効果や必要な回数について多くの質問が寄せられます。ここでは、特によくいただく質問とその回答をまとめました。

医療脱毛では完全になくなるまで何回必要ですか?
医療脱毛で脱毛が終了するまでの回数は、一般的に6〜12回程度が目安です。ただし、施術部位、毛の濃さや太さ、肌の色、体質、目指すゴールラインによって幅があります。多くの方が6〜12回程度で満足のいく結果を得られていますが、全くの無毛状態になることは稀で、目立たない細い毛が少量残ることはよくあります。
医療脱毛では完了するまでどれくらいの期間が必要ですか?
医療脱毛の完了までの期間は、1年から2年程度が目安となります。これは毛周期に合わせて約2カ月間隔で、6~12回位施術を行う必要があるからです。ただし、施術部位、毛の濃さや太さ、肌の色、体質、目指すゴールラインによって回数の幅がありますし、脱毛終盤には2カ月以上の間隔をあえて開けることもありますので、さらに期間が長くなることもあります。
医療脱毛の効果は何年位もちますか?
医療脱毛は基本的には半永久的な効果を目指しているものですが、脱毛後に毛がまた生えてくることはあります。
理論的には、レーザー脱毛やニードル脱毛で十分に発毛細胞が破壊されていれば、その毛穴から毛が再生することはありません。
しかし、実際には様々な理由で発毛細胞が十分に破壊されないことがあります。
その場合、医療脱毛後にも関わらず、また毛が再生するということが起こります。

これ以外の悩みも、お気軽にご相談ください!

院長のメッセージ

脱毛未経験の方は特に効果、費用、痛み、治療回数など様々な疑問や不安があると思います。
私が長年、脱毛に関わってきて感じていることは、脱毛は手術に準ずる技術治療だということです。
決められたマニュアル通りでは思ったような結果が出ないことが少なくありません。
一本一本の毛としっかり向き合うことでより良い結果を得られるようになります。
そのために日々研鑽し、患者様の疑問や不安に一つ一つ丁寧に答えていくことが私達にできることだと考えています。

脱毛未経験の方は特に効果、費用、痛み、治療回数など様々な疑問や不安があると思います。
私が長年、脱毛に関わってきて感じていることは、脱毛は手術に準ずる技術治療だということです。
決められたマニュアル通りでは思ったような結果が出ないことが少なくありません。
一本一本の毛としっかり向き合うことでより良い結果を得られるようになります。
そのために日々研鑽し、患者様の疑問や不安に一つ一つ丁寧に答えていくことが私達にできることだと考えています。

大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸 大船T's形成クリニック院長 高梨 昌幸

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看護師コメント

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まずはお気軽にご相談ください。

0467-47-3711 診療時間 9:00〜16:00(木曜・日祝休診) 0467-47-3711 診療時間 9:00〜16:00(木曜・日祝休診)

初診日当日の施術は行っておりません。
ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

20歳未満の方で手術・治療をご希望される方は、保護者の承諾が必要になります。

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