女性化乳房

女性化乳房とは

男性で乳腺の発達や脂肪の沈着により、乳房の膨らみが見られる状態のことです。 特に原因がないものが多いですが、その他に思春期に伴うもの、肝臓、甲状腺、精巣、副腎などの病気、薬剤性などがあります。 乳腺の大きさ、皮下脂肪の量、皮膚下垂の有無によって3種類の治療法があります。

治療法

軽度女性化乳房修正

乳輪部の膨らみのみの改善を目的とします。超音波検査にて乳腺の大きさが3cm未満であり、皮下脂肪が少ない場合に適応となります。

乳輪の周りを半周切開し、乳腺を切除します(図1)。

手術の目安
  1. 手術時間:約90分
  2. 麻酔:局所麻酔
  3. シャワー:翌日から可

治療のメリット

  1. 乳輪の膨らみの改善

治療のデメリット・リスク

  1. 乳輪周囲の傷跡
  2. 内出血、血腫(血液の貯まり)
  3. 乳輪・乳頭の感覚の一時的低下
  4. 乳輪・乳頭の部分壊死の可能性

治療費

軽度女性化乳房修正(両側)216,000円

中等度女性化乳房修正

胸全体の膨らみの改善を目的とします。超音波検査にて乳腺の大きさが約3cm以上ある場合、もしくは皮下脂肪がある程度以上ある場合に適応となります。

脇、(場合により胸の下)を3~4㎜切開し、脂肪吸引をします(図1)

次に乳輪の周りを半周切開し、乳腺を切除します(図2)

手術の目安
  1. 手術時間:約150分
  2. 麻酔:全身麻酔
  3. シャワー:翌日から可

治療のメリット

  1. 胸の形の改善

治療のデメリット・リスク

  1. 乳輪周囲の傷跡
  2. 内出血、血腫(血液の貯まり)
  3. 胸部の一時的な感覚低下
  4. 乳輪・乳頭壊死の可能性

治療費

中等度女性化乳房修正(両側)432,000円
全身麻酔108,000円

重度女性化乳房修正

下垂した乳房を切除し、胸の形の改善を目的とします。皮膚弛緩が強く、乳腺の切除のみでは皮膚の下垂が残る場合に適応となります。

胸の下側で皮膚と乳腺を切除し、乳輪・乳頭を新たな位置に移植します(図1)

傷あとは乳輪周囲と胸の下にきます(図2)

手術の目安
  1. 手術時間:約210分
  2. 麻酔:全身麻酔
  3. シャワー:胸以外は翌日から可

治療のメリット

  1. 下垂した乳房の改善

治療のデメリット・リスク

  1. 乳輪周囲と胸部下側の傷跡
  2. 内出血、血腫(血液の貯まり)
  3. 胸部の感覚低下
  4. 乳輪・乳頭壊死の可能性

治療費

重度女性化乳房修正(両側)648,000円
全身麻酔108,000円

よくいただくご質問

治療は危険ですか? 最も気をつけているのは術後出血です。確率としては約1%なのですが、手術当日の夕方から夜にかけてがもっとも術後出血のリスクが高い時間帯です。 そのため夜間でも連絡がとれ、万が一の場合は緊急処置が行える体制を整えています。 麻酔方法は? 日帰りの全身麻酔で行います。ただし、乳腺が非常に小さい場合などは局所麻酔で行うこともあります。 傷跡は目立ちますか? 乳輪の傷あとはあまり目立たないことがほとんどです。しかし、傷あとが白くなることがあり、その場合は白い線として傷が見えることになります。 手術後は痛いですか? 強い筋肉痛のような痛みです。術後に処方する飲み薬の痛み止めでがまんできる範囲です。

医師の本音

男性にとって自分の胸が膨らむということは気になるものです。特に夏場タイトなシャツを着ているときや、プール、温泉などでは気になってしまいます。女性化乳房は決して珍しい疾患ではありません。当院では、開院以来多くの方が相談・治療に来院されています。治療が終わったときの患者様の喜びの表情を見るたびに、やり甲斐を感じながら日々の診療にあたっています。