腋臭症(ワキガ)

腋臭症(えきしゅうしょう)とは

一般的には「ワキガ」と呼ばれていることが多いです。汗腺には”エクリン腺”と”アポクリン腺”と呼ばれる2種類の汗腺があります。エクリン腺はいわゆる汗を分泌します。一方、アポクリン腺は脇の下や乳輪周囲など特定の部位に存在し、ニオイのもとを分泌します(図1)。だれでも多少はアポクリン腺を持っているのですが、アポクリン腺の数が多い、活動が盛んであるなどが原因でニオイのもとが多く分泌され、ワキガの症状となります。(どこからがワキガで、どこからがワキガでないのかという境界線はありません) 診断はニオイの有無ということになりますが、遺伝することが多いため親・兄弟に同様の症状の方がいるか、耳垢が湿っているかなどが診断の手助けになります。

治療法

腋臭症手術


手術でアポクリン腺を除去します 脇のシワに沿って3~4㎝切開します(図2)。皮膚の裏にあるアポクリン腺を目で確認しながら除去します。皮膚を縫合し、厚めのガーゼで軽く圧迫します。

手術の目安
  1. 手術時間:約120分
  2. 麻酔:局所麻酔
  3. シャワー:脇以外は翌日から、脇は5日後から可

治療のメリット

  1. ニオイの軽減

治療のデメリット・リスク

  1. 内出血
  2. 色素沈着
  3. 傷跡
  4. 皮膚壊死の可能性
  5. 二の腕の感覚障害の可能性
  6. 脇の毛が薄くなる(男性の場合)

治療費

腋臭症手術(剪除法)両側 約45,000円
(保険適応 3割負担の場合)

医師の本音

腋臭症の治療法は様々あり、何が良いのかよく分からない方も多いと思います。様々な治療法が入り乱れているということはどれも一長一短あり、これがベストの治療法だと皆が考える治療法がないとも言えます。 例えば ・ダウンタイムが短い=治療効果がやや劣る ・傷が小さい=本当にアポクリン腺が除去できたか不明。止血操作が困難 ・直視下にアポクリン腺を除去=傷が大きい と言っても過言ではないと考えています。保険適応で行う腋臭症手術(剪除法)は費用面・治療効果は良いと言えますが、傷跡・ダウンタイムに関してはやや劣ります。